研究成果の概要 |
本研究では、BE動詞は英語の通時的過程の中で文法化した結果できたものであることを、英語の歴史的言語コーパスに基づき実証的に論じた。具体的には、YCOEを資料として、古英語期に、「存在」の意味を持つ本動詞のBEがPredPの主要部となるコピュラやPassivePの主要部となる助動詞に文法化したことを論じ、PPCME2, PPCEME等を資料として、中英語以降、こうしたBE動詞が主要部となる機能投射構造が確立したことを論じた。また、Google Books, EEBO, COHA等を資料として、近代英語以降、BE動詞が主要部を占めるPerfectPが急速に衰退したことを検証した。
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