研究実績の概要 |
本研究の目的は、多種多様な用法を有するactually, really, in fact, indeedなど、文副詞類・連結副詞類に関する理論研究と習得研究を連携して行うことにより、日本人英語学習者のこれら副詞類の習得実態の状況と問題点を明らかにし、円滑なコミュニケーションに不可欠なこれら副詞類の効率的な教育・学習方法の模索・提案をしていくことである。
2018年度は、英語発話コーパスを用いてデータを採集し、日本人英語学習者がどのようにreally, actuallyの二つの副詞類を使用しているかについて明らかにし、考察結果を11th INTERNATIONAL CONFERENCE OF ENGLISH AS A LINGUA FRANCA ( King's College London, 2018, 7/4-7)で発表した。2019年度は、in factとindeedに焦点を当て、日系イギリス人Kazuo Ishiguroの小説において、それらが独特な使われ方がされていることを考察し、IAWE第21回大会(Limerick University, Ireland 6/23/2019)で発表した。
2020年度、延長した2021年度は、次の2点を主に行う予定であったが、コロナ禍の中、オンライン授業対処に時間がとられた上、本務校で新たに所属することとなった国際学部が2年目となり、多忙のため、研究が進まなかった。(1)英語母語話者コーパスをもとに、アカデミックライティングにおいて文副詞類・連結副詞類がどのような使われ方をしているかを考察する。(2)2年目に発表した「日本人学習者のreally, actuallyの使用状況―インタビュー試験において」と、3年目に発表した「日系イギリス人作家カズオ・イシグロのindeed, in factなどの創造的使用」について論文にまとめる。
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