研究実績の概要 |
平成29年度の計画は、以下の①-③のようなものであった。① データ・言語事実を収集し、先行研究を調査する。疑似法助動詞のデータ、とりわけ、have to, be able to, be going toを中心として、それらの様々なバリエーション(法助動詞との共起形、単純な進行形、単純な完了形、完了進行形など)のデータを数多く収集すると同時に、先行研究を網羅的に調査し、問題点を明らかにする。②先行研究を網羅的に調査し、批判的に検討する。③研究成果を発表する。
これら①~③の計画に関して、以下のような成果をあげることができた。 (1)「国際モダリティワークショップ」を開催した。○2017年8月22日(於 関西外国語大学)「行為の非実現性・困難性と“as … as”構文の解釈」(『国際モダリティワークショップ――モダリティに関する意味論的・語用論的研究――』発表論文集 12, 1-37.○2018年3月14-15日(於 関西外国語大学)「“x as … as y”構文の解釈をめぐって」(『国際モダリティワークショップ――モダリティに関する意味論的・語用論的研究――』発表論文集 13, 1-27. (2)疑似法助動詞のデータ、とりわけ、have toを中心として、それらの様々なバリエーション(法助動詞との共起形、単純な進行形、単純な完了形、完了進行形など)のデータを数多く収集すると同時に、先行研究を網羅的に調査し、問題点を明らかにして、以下の書物の中に収録した。○『意味解釈の中のモダリティ』(上/下)(2018年3月20日刊、開拓社)第7章「モダリティの透明化――束縛的have toを中心として――」。
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