従来の初級文法教育における説明では媒介語を用いるか否かに関わらず,一方的なものが多い。それでは,協働学習になっておらず,媒介語を用いた文法解説を事前に読んでおけばよいのではないかと考えられる。また,教室外では未習の学習項目に接することはごく自然であり,その際に自律的に推測する能力を養成することが重要である。本研究は,自律学習,協働学習を初級文法教育に取り入れたことに大きな意義がある。 また,日本語学習者の自律学習,協働学習のために,日本語教師はどのような支援を行うべきかについて,教師養成において行ったことも大きな意義である。
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