研究課題/領域番号 |
17K02873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
脇田 里子 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (20251978)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 読書リテラシー / 読書技術 / 電子書籍 / 読解 / 読書 / 協同学習 |
研究成果の概要 |
日本語学習者が読書を習慣にし、成熟した読者になることを目的に、読書リテラシーを支援する日本語科目のプログラムを提案し、その実践を行った。本をあまり読まない留学生の特性に、読書技術の知識が少ないこと、本を仲間(ピア)と一緒に読む経験が少ないことなどが挙げられる。そこで、プログラムにおいてこれらを補い、高度情報化社会における本を読むことの意義を確認した。学習者は読書技術に関する複数の本(主に電子書籍)をピアと読みながら、読書の壁を低くする心構えや読書段階ごとの読書技術の要素について議論した。読後、書評や読書マップを作成し、クラス内で閲覧した。学習者は読書リテラシーに関する認識を新たにした。
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自由記述の分野 |
日本語教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
読書離れは日本人だけでなく、学部留学生にも見られる現象である。また、日本語教育の「リーディング」では「読解」が中心で、「読書」活動は極めて少ない。こうした状況の中で、本研究の研究成果の意義は、読書の習慣形成に着目し、熟達した読者を育成するために、次の5点を指摘したことである。1.情報化社会における本からの情報収集の重要性、2.読書の目的(情報収集、思考深化、娯楽)による読み方の違い、3.ノンフィクションを読む際の具体的な読書技術、4.仲間(ピア)との協同学習による読書の面白さ、5.理解を深めるための多様な「書き」(アウトプット)
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