新型コロナウイルス感染症がようやく収束の方向への向かい始め、質問紙調査の実施を予定していた大学についても原則的に対面での授業が実施されるようになり、調査協力者となる留学生との直接的な接触が可能な状況になった。しかし、ここ2年あまり海外からの入国が難しかったこともあって、予定していた人数の調査協力者を集めることが難しい状況となった。加えて、在学する留学生との接触についても、いまだ慎重にならざるを得ないこともあり、予定していた形での調査以外の方法を探る必要が生じた。 具体的には、オンラインでの調査の実施を検討したが、謝金の支払いに手間と費用(振込先の銀行口座の確認と振込手数料の発生)がかかることと、調査協力者の本人確認の難しさなどから断念せざるを得なかった。また、データの収集を専門とする調査会社にデータの収集を委託することも考えたが、在日留学生を調査協力者として十分な数持っており、加えて信頼できる質のデータを収集できる業者を見つけることができなかった。このことに加えて、昨年度から継続して研究代表者ならびに研究分担者が、通常とは異なる授業の準備等に時間を取られ、研究に従事する時間を十分に取ることができなかった。結果的に、本科学研究費補助金に基づく研究を昨年度同様に中断せざるを得ない事態となり、研究をいったん打ち切って、再度仕切りなおす決断に至った 本科学研究費補助金に基づく研究を十分に進展させることができなかったため、計画していた日本国内の学会での研究発表についてもおこなうことができなかった。同様に、計画をしていた海外での学会についても、発表には至らなかった。
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