研究課題/領域番号 |
17K02881
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
山野 有紀 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (10725279)
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研究分担者 |
池田 真 上智大学, 文学部, 教授 (10317498)
谷 光生 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (90302439)
笹島 茂 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (80301464)
坂本 ひとみ 東洋学園大学, 東洋学園大学グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (10205776)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | CLIL / 小中高英語教育連携 / 教科横断型カリキュラム |
研究実績の概要 |
本研究は、CLIL(Content and Language Integrated Learning, 内容言語統合型学習)を活用し、日本の文脈に合わせた小中校連携によるCLILカリキュラム開発とそれをいかした教員養成・研修プログラム開発を目的としたものである。研究2年目となる30年度は初年度のCLILカリキュラム開発の基礎研究をもとに、現職の小中高教諭と連携し、日本の文脈にあったCLIL指導案・教材を作成、それに基づくCLIL授業を実践し、データを収集した。研究業績は以下の通りである。 (1)小中高連携によるCLILカリキュラムに関する基礎研究データ分析(2)小学校・中学校・高等学校教諭との連携によるCLIL指導案作成・教材開発(3)(2)に基づいた小中高教員によるCLIL授業実践・実践指導(4)CLIL研究授業観察(5)CLIL授業実践について実施教員と研究者によるリフレクション(6)CLIL小中校連携による英語教育の研究視察データ分析およびそれに基づく実践研究論文発表(宇都宮大学教育学部実践紀要)(7)小中高英語教育におけるCLIL活用による指導や実践およびその可能性についての学会や研修会での発表(大学英語教育学会・全国英語教育学会・LD学会・宇都宮大学免許更新講習等)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は昨年度行った小中高CLIL実践のための情報収集および試案を基盤として、実際に小中高の現職教員と協働し、CLILを活用した小中高連携による授業を実践できた。その授業実践から、各学齢の学びおよび発達段階を考慮した、特に思考を促す発問について、分析を行い、その成果を学会や研究紀要等において広く周知することができた点においては、計画通りと言える。しかし海外事例による情報収集および比較検討、他教科教員とのカリキュラムの協働検討については、次年度に持ち越すこととなったため、おおむね順調に進展しているとした。
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今後の研究の推進方策 |
30年度の研究成果を基盤として,海外事例による情報収集および比較検討、他教科教員との協働による小中高連携によるCLIL授業の実践を行う。その成果を、教員養成・研修にいかし、実践者および学修者と研修参加者の振り返りから,CLILを活用した教員養成・研修プログラムの有効性について検証する。その結果からCLILのカリキュラムと教員養成・研修プログラムの再検討を行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度予定していた海外事例情報収集の実施が十分にかなわず、そのための予算を繰越しとするため、使用計画と使用額に差が生じた。
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