本研究は、日本の高校のロシア語教育の文脈にあった内容重視型のロシア語教育モデルを構築することを目標にして研究を行なった。まず、1)新学習指導要領が標榜する 「主体的、対話的で深い学び」のロシア語の授業における具体的な形、2)内容重視型授業と学習者の第2言語習得過程の相関性について、授業実践とその学習効果の検証を重ねた。日露交流プログラム内容に直結した教科書や教材を開発することで、通常のロシア語の授業と連動させた交流学習が可能になった。その結果、到達目標レベル(CEFR-A1, A2など)で想定されている話題や内容を教科書を使って教室で学び、交流活動で実際に使うという学習過程が実現した。
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