研究課題/領域番号 |
17K02909
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
今井 裕之 関西大学, 外国語学部, 教授 (80247759)
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研究分担者 |
吉田 達弘 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10240293)
名部井 敏代 関西大学, 外国語学部, 教授 (20368187)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 言語活動 / 思考力、判断力、表現力等 / 発達の最近接領域 / 活動理論 / 自己調整学習 / 授業分析研究 |
研究実績の概要 |
2017年に申請が認められた本基盤研究c「発達の最近接領域(ZPD)を踏まえた授業内言語活動における教授行為分析」の、全期間を通しての成果を以下にまとめる。 【全期間の経緯】本研究は、中高等学校の英語授業分析を通して,言語活動がどのように対話的に構成・展開され,結果として学習者の英語コミュニケーション力がどのように変容するかを「発達の最近接領域(ZPD)」を鍵概念に明らかにすることだった。新学習指導要領の実施が始まる2020年までに、その言語活動の事例分析とその分類を研究成果として、国際学会や教育委員会や学校で実施される研修会等で発表・共有することで、学校での授業改善に貢献することを計画し、2019年終了を目指したが、コロナ禍により研究期間を延長するとともに、国際学会等は断念せざるを得なかった。一方で、国内の学校や教育委員会が主催する研修会は、コロナ禍の中にあって、徐々にオンライン、対面で開催されるようになり、研究成果の還元が可能になった。研究期間延長を申請し、新学習指導要領が実施された2020(中学校全面実施)2021(高等学校年次進行)にも、事例の収集を継続し、最終年度2022年までに、国内で、多くの研究成果還元の機会を持つことができた。 【研究実績】学会発表、学術論文、著書等の学術系の出版物、学会講演や教育委員会研修等でのより直接的成果公開を含めて、新学習指導要領で重視される「思考力・判断力・表現力等」の育成に不可欠な「言語活動」が備える要件(Goal Rule Rule Tool)と、活動の展開方法、生徒のパフォーマンスの評価方法、さらに「主体的に学習に取り組む態度」を授業中の言語活動を通して育成、評価する方法に至るまで「発達の最近接領域」や活動理論、ダイナミックアセスメント、自己調整学習等の理論的枠組みで、言語活動や授業実践を分析した成果をまとめることができた。
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