2021年度は、研究代表者が2020年度に日本独文学会誌『ドイツ文学』162号に投稿した論文「日本の大学における第2外国語としてのドイツ語学習者の動機づけと〈ドイツ語使用者としての自己イメージ〉-DoernyeiのL2 Motivational Self System に基づく質問紙調査による量的分析-」が何回かの修正を経て発表の運びとなった。また、連携研究者は、国際学会 GETVICO24において、これまでの研究成果をビデオ会議で発表することができた。 本科研は2021年度が最終年であるため、本科研事業の研究目的と研究実施概要、研究代表者がこれまでに発表した論文、Proceedingおよび口頭発表時のパワーポイントデータ、連携研究者がこれまでに発表した論文、ワークショップ実施時のパワーポイントデータをまとめて報告書(冊子)を作成し、質問紙調査、聴き取り調査、授業参観等に協力いただいた先生方34名に送った。この準備のために、連携研究者とテレビ会議システムを利用して複数回会議を行った。 2021年度後期は、研究代表者が在外研究としてドイツ・ベルリン工科大学第一学部:人文・教育学、「外国語および専門語としてのドイツ語」に所属し、大学中央図書館および所属機関の図書館を利用して研究論文を収集することができた。またこの機会に、難民・移民を背景とする児童・生徒が主に第二言語としてのドイツ語を学ぶ「ウエルカム・クラス」に関する研究を進め、授業参観と担当教員に対する聴き取り調査を実施した。2018年度から調査を続けているこの研究に関する論文は、2022年度末に出版予定の書籍に収録する予定である。
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