研究課題
5年計画のうちの4年目にあたる2020年度は、これまでに構築してきたシステムを用いた指導実践およびその研究報告に加え、シャドーイングを用いた発音指導実践の可能性について検討した。【音素カウンターの充実】平成30年度実施状況報告書の通り、「音素カウンター」についてはほぼ完成形となっているため、併用する形で指導に用いたWebアプリ「Speech Saver」と「Sounds of Engilshes」の充実、および「Shadowing Saver」の開発に取り掛かった。【指導実践】平成30年度実施状況報告書での推進方策に沿い、「Speech Saver」を用いた指導実践を行った。大学1年生の必修授業で (1) 学生が各自作成したプレゼンテーション原稿 (2) 教科書の音読もしくはシャドーイング音声を「Speech Saver」に音声入力し、自分の発音がどのように自動認識されるかを確認することによって英語音声に対する意識を高めることを試みた。【効果の検証・研究成果の報告】これまでの指導実践の効果の検証結果を研究論文「グローバル・コミュニケーション学部5年間の授業成果と今後の課題 ―複数授業科目の連携・ICT 活用・学習者目線のシラバス構築に向けて―」にまとめた。ウェブサイト「Sounds of Englishes」から得られたデータについては、分析結果を一部発表した。さらに今後の取り組みの足掛かりとして、学習者による英語発話のプロソディ面に注目し、シャドーイング練習の効果測定について検討を開始した。
1: 当初の計画以上に進展している
平成30年度の実施状況報告書で報告した通り、初年度の研究がスムーズに進んだことの影響が現在まで及んでいる。余力で着手した「Sounds of Englishes」「Speech Saver」の構築についても、問題なく進行中であるため、現在、さらに「Shadowing Saver」の構築準備に取り掛かっている。
交付申請書の時点で計画していた項目のうち【音素カウンターの充実】についてはほぼ完成形となっているため、併用して用いる「Sounds of Englishes」「Speech Saver」「Shadowing Saver」の充実及びデータ分析手法の検討を行う。【指導実践】については、引き続き「Speech Saver」「Shadowing Saver」と併用した実践に取り組む。【効果の検証・研究成果の報告】については、これまでの指導実践の効果および研究成果をまとめる。
コロナ感染症拡大防止のため全ての研究大会がオンライン開催となったため、旅費が不要となった。研究論文の英文校正などのために生じる費用に充てる。
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英語教育研究
巻: 44 ページ: 61~80
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教育開発センタージャーナル
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