2019年の研究は、スペインにおけるスペイン語による集中訓練プログラムを通して異文化間トピックのマルチモーダルなポートフォリオを作成すること、及び東北大学のスペイン語学科の1年生を対象にした3年間にわたるオーラルコミュニケーションプロジェクトを総括することの2つに焦点を置いたものである。学生に自身の活動のポートフォリオを作成してもらうことによって、学生が持つ異文化間コミュニケーション能力、及び文化的多様性や多文化的背景といったその他の関連する分野の能力向上に焦点を置いている。異文化間プログラムに参加した21名の学生は、2週間のプログラムの学習状況を鑑み、期間中に達成した学習内容を紹介する研究作品集を制作した。ポートフォリオには、文化訪問、実地調査及び学生同士の交流に関する説明と考察を記した報告書、ビデオ、日記等が含まれる。オーラルコミュニケーションポートフォリオは、3年間を通じて東北大学1年次の学生が実施したスピーチと会話を包括している。 本研究の一部を、第30回スペイン語教育法学会国際大会でDevelopment of an Intercultural and Multimodal Portfolioと題して発表した(9月ポルト工業大学)。 又、異文化コミュニケーションポートフォリオとオーラルコミュニケーションポートフォリオに関する評価の総括を、第46回全国語学教育学会国際大会(11月、名古屋)においてAction and Reflection in an Intercultural Portfolioと題して発表した。 又、両ポートフォリオに関する評価をまとめて第7回異文化コンピテンスの育成・評価に関する国際学会(アリゾナ大学、2020年1月)にBeyond the language: developing an intercultural portfolioの題で発表した。
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