研究課題/領域番号 |
17K02932
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
荒木 瑞夫 宮崎大学, 多言語・多文化教育研究センター, 准教授 (20324220)
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研究分担者 |
山本 佳代 宮崎大学, 多言語・多文化教育研究センター, 准教授 (70438323)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ネットワーク / virtual exchange / 動機づけ / Can-doリスト / 協同学習 |
研究実績の概要 |
2019年度は、これまでの知見の一部の成果発表を行うとともに、質保証に関係するのデータ取得を行った。成果発表に関しては、(1)IALLT 2019と EuroCALL 2019において、国際協同学習プログラムへの参加の度合いと動機づけの側面、およびライティングの側面の変化についての相関関係を踏まえて、英語オンライン協同学習への参加と、それがもたらすと考えられる学習機会についてエコロジカルなアプローチの枠組みを用いて発表した。IALLT 2019では、国際協同学習をアメリカで実践している参加者と意見交換した。EuroCALL 2019では、CALLおよびVirtual Exchange分野での複雑性について参加者と意見交換し、理解を深めた。(2)国内学会において、英語オンライン協同学習のカリキュラム化(プログラムの安定化と多数の参加者への学習機会の提供)について、5年間の経緯ともに、考察を発表した。また(1)(2)の内容について出版ないし、出版の準備を行った(現在査読中のものを含む)。また、さらなるデータ収集として、前期と後期に2回のオンライン国際協同学習を行い、4ヵ国から計856人(うち日本から317人)が参加した。その中で、昨年作成したCan-Doリストを実際に用い、ルーブリックによる参加者の教員からの評価と参加者自身による評価を行った。そのデータと、英語オンライン国際協同学習の参加データを合わせた分析作業を引き続き進めている。今後ルーブリック評価のデータも含めた分析を行い、改めて成果発表を行うことを予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度後半に参加を予定していた学会、オンライン国際協同学習で協力している海外カウンターパートとの打合せが、新型コロナの感染拡大のため相次いで中止となり、本研究の最後の作業を次年度に持ち越すこととした。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度に開催予定の海外学会にプロポーザルを送り、発表予定であり、そこでの最終的な成果発表を目指している。また、国際協同学習を協同で行っている海外カウンターパートとは、新型コロナ感染拡大とそれがもたらす影響がある程度落ち着くと考えられる今夏に、遠隔であらためてデータ検討を行う予定である。また現在査読を受けている論文の出版に向けて作業を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初参加予定していた学会がキャンセルとなり、そのために予定していた英文校正料等の予算使途が一時的になくなった。今後の成果発表の機会等で支出を予定している。
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