研究課題/領域番号 |
17K02933
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
清原 文代 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 教授 (90305607)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 中国語 |
研究実績の概要 |
現在ネットで公開中の『“宅女”の部屋(Webやアプリを活用した中国語学習法)』(2014年)の改訂作業を始め、『ICTを活用した中国語教育のための資料集(仮題)』として、一部のネット公開を開始した。 『“宅女”の部屋(Webやアプリを活用した中国語学習法)』は学習者向けにICT利活用のリソースを紹介することが主であるが、『ICTを活用した中国語教育のための資料集(仮題)』は代表者が中国語初級レベルの授業で使用している教案をブラッシュアップしたもので、新たに中国語母語話者の校閲を経た会話体による課文を追加した。教員向けに教案の各段階の進行時間の目安、教案使用時の注意事項なども記載した。 初級レベルの学習者の場合、使用できる語彙や語法に限りがあるが、多言語メニュー作成サイト、中国のネットショップ、中国の旅行サイトなどネット上のリソースを活用しつつ、可能な限り現実の社会生活を反映したリアリティのある活動ができるように設計している。また、スマートフォンの所有が一般的になっている学習者の現状に鑑み、スマートフォンの音声入力を利用した発音練習、スマートフォンでも使用できる合成音声付き単語学習サイト、スマートフォンでも見られる文法項目を解説する板書動画などへのリンクも含んでいる。 教案を見た教員から、導入から成果物の作成まで一環した教案は評価できるもの、ICT使用に苦手感がある教員にとっては20分程度の教案でも敷居が高いという指摘があり、今後更に短くシンプルにした教案の開発を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2016年度に中国語教育学会会長(任期2年)に就任し当該業務に忙殺され、当初予定していた現在公開中の『“宅女”の部屋(Webやアプリを活用した中国語学習法)』の改定作業を始めて一部公開したものの、完了しなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度前期に『“宅女”の部屋(Webやアプリを活用した中国語学習法)』を、教案を含む形での改定を完了し、全文公開する。 2018年度後期にアプリ操作動画の一部公開を開始する。 2018年度後期に関西地域でワークショップを開催する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していたパソコンとAndroidタブレットの購入を見送ったため、次年度使用額が生じた。 教案作成に使用しているパソコンにエラーが頻発するようになっており、次年度に購入予定である。
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