研究課題/領域番号 |
17K02938
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
遠山 道子 文教大学, 経営学部, 准教授 (30439343)
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研究分担者 |
森 一将 文教大学, 経営学部, 准教授 (10616345) [辞退]
山崎 佳孝 文教大学, 経営学部, 教授 (50387312)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 留学支援 / 英語面接指導 / 英語学習心理 / 英語発信力 / 英語学習不安 / 同期型遠隔授業 / ブレンド型授業 / 不安軽減 |
研究実績の概要 |
■ブレンド型英語面接訓練: 対面指導による一斉学習、動画教材による個別学習、ペアワーク、ビデオ通話による面接演習をブレンドした英語面接訓練プログラムを構築した。プログラム詳細と、2020年末までに確認した訓練効果の総括を、ウェブマガジン『留学交流』第119巻で発表した。面接、言語、心理の3分野における知識・スキル向上支援のあり方と、その効果について解説している。 ■外国語不安: これまでに留学やグローバルな活動に対する心理的障壁の要因となる外国語不安を研究してきたが、今年度は教室で実施可能な外国語不安軽減方法についてシステマティックレビューを行った。分析結果をまとめた論文は、海外学術誌のFrontiers in Psychologyの教育心理学部門において2021年2月に掲載された。オープンアクセスの本誌は、Impact Factorが2.067(2021年5月時点)あるため、発行から3カ月の時点ですでに2000回以上のアクセス/閲覧があり、ダウンロード回数も200回以上にのぼっている。また国別アクセス数のトップ3は、中国538、日本371、米国299となっており、国内外における外国語不安軽減に対する関心の高さがうかがえる。 ■国際的志向性: グローバルな事柄に対する興味や積極性は、性格傾向のうち「外向性」と「開放性」が深く関与していると述べた論文をSage Openで発表した。 ■面接演習: ビデオ通話を活用した面接演習受講者の学習日誌について、質的データの定量的分析を行った。その結果、①語彙・聴解力不足、②「焦り」、③「楽しさ」に関する言及が多いこと、また焦りより楽しさに関する言及が2倍以上多いことを明らかにした。このようにビデオ通話を用いた面接演習は、力不足を認識させつつコミュニケーションの楽しさを増大させる可能性が示された。本結果は文教大学経営学部紀要論文で発表した。
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