研究課題
外国人診療における言葉の問題はグローバル社会の課題であり、医療通訳の重要性は高まっている。本研究の目的は、医療通訳学習者、教育者がそれぞれのニーズに応じて利用可能な医療通訳教材としての、オンライン学習と対面学習の混合型学習プログラムであるブレンド型学習モデルの構築とその教育効果の検証であった。なかでも、1)医療通訳ブレンド型学習授業をデザインし、そのメリットを最大限に生かす方法を探り、2)複数の測定指標で受講者の能力をテスト し、受講前後の伸び率を確認し、また過去に実施した対面のみの授業効果と比較し、3)適切な教育内容と学習時間を検討し、4)質問紙調査により学習者要因 が成績にどのように影響するかを分析することを目的としていた。26-27年度の申請者の科研費研究で作成した医療通訳養成のためのブレンド型学習プログラムを土台に、プログラム内容を Jungらの「最適モデル」を使用して検証、改良の指針を示し、検証した内容をもとに医療通訳ブレンド型学習プログラムのシラバスを作成した。平成30年度は、 対面学習と e-learningに関する動機づけの類似点と相違点を,先行研究のレビューにより考察し、ブレンド型学習の動機づけについて検討した。対面学習とe-learningでの動機づけに関する先行研究のレビューにより、類似点は内発的動機づけが好成績につながっていること,受講者同士の相互交流がモチベーションの維持に影響を及ぼしていたことであった。平成31年度は、2)複数の測定指標で受講者の能力をテストし、受講前後の伸び率を確認し、また過去に実施した対面のみの授業効果と比較し、3)適切な教育内容と学習時間を検討し、4)質問紙調査により学習者要因が成績にどのように影響するかを分析するために、オンライン学習とブレンド型学習を実践した。
3: やや遅れている
当初計画していた項目のうち、実践を年度内に実施したが、データの評価分析を残しているため、やや遅れているといえる。
研究目的は、1)医療通訳ブレンド型学習授業をデザインし、そのメリットを最大限に生かす方法を探り、2)複数の測定指標で受講者の能力をテストし、受講前後の伸び率を確認し、また過去に実施した対面のみの授業効果と比較し、3)適切な教育内容と学習時間を検討し、4)質問紙調査により学習者要因が成績に どのように影響するかを分析することであった。1)2)3)4)を実施したので、今後評価分析を行う。
データ分析評価が遅れたため、次年度使用額が生じた。次年度使用額は主にデータ書き起こし、分析評価に用いる。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件)
Journal of Cardiology
巻: 74 ページ: 90-94
糖尿病医師・医療スタッフのプラクティス
巻: 36 ページ: 542-547