研究実績の概要 |
2019年度、研究成果物として「薬学生のための英語会話」教材を作成するため、研究計画を研究代表者を中心に株式会社東京化学同人と協議、策定し、それに基づいて研究協力者として学内教員19名、学外教員9名に執筆依頼をして開発に着手した。 テキスト構成は、保険薬局5Unit、ドラッグストア5Unit、病院5Unitの合計15 Unitから成り、各ユニットでは、Dialog, Useful Expressions, Pronunciation Practice, Speak Like a Pharmacist in English, Dictation, Reading Comprehension, Listening Comprehension, Make Your Own Dialog, Columnを練習問題として取り上げた。 Columnでは、臨床現場で働いた経験のある15名の臨床教員がそれぞれのテーマについて、発展的情報を執筆し、薬学生が高度な専門知識を習得できるよう工夫した。 各ユニットで取り上げた練習問題の英語録音収録作業を11月に完了させ、2019年12月にテキストのパイロット版が100冊納品され、研究成果物が完成した。医療のグローバル化に直面している今日、将来の薬剤師に必要不可欠な薬学専門に特化した英会話力を育成する教材が完成したことは、今後の薬学界にとって意義深いものと期待できる。 研究成果を社会に公開するため、2020年3月の日本薬学会第140年大会(京都)に参加する予定であったが、コロナウイルス感染防止のため大会が中止になった。このため、発表は次年度に行う予定である。
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