• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

英語時制・相と副詞に関する教材開発―自立的学習のためのハイブリッドメソドロジー―

研究課題

研究課題/領域番号 17K02948
研究機関東京純心大学

研究代表者

高橋 千佳子  東京純心大学, 看護学部, 教授 (80350528)

研究分担者 松谷 明美  高千穂大学, 人間科学部, 教授 (60459261)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード英語時制 / 英語の相 / 英語時間副詞 / 認知言語学 / 英語法助動詞
研究実績の概要

2020年度は最終年度であり今までの教材をまとめて完成させる予定であったが、コロナ禍で海外での学会がオンラインとなり、音声ファイルを送付しただけの参加でフィードバックを得ることが出来なかった。そのため、科学研究費補助事業について2021年度までの延長申請を行い、受理して頂いた。オンライン発表の内容は2019年度の実践的な研究成果をまとめたもので、日本語の「まだ」「もう」と英語still, yet, alreadyの意味領域の違いを示すために動画を用いた実践的研究を実施し、教材の優位性を統計的に示した。

「研究の目的」:類型化された動詞と副詞の階層構造における統語上の共起性に関し、日本語と英語の類似点や相違点を検証し、教材と教授法の開発を目ざす。日本語では「~ている」が単純相、進行相、完了相、結果相を示す可能性があるのに対し、英語では動詞の類型により、いわゆる「進行形にならない動詞」が存在する。動詞を「完了の動作」と「未完了の動作」に分けて考えることで、明快な説明が可能となる。認知言語学では、従来は例外として扱われていたような事例も、学習者の「なぜ」に明快な解答を与えてきている。通常は進行形にならない動詞が進行形となる例についても、動作の「完了」「未完了」の概念を導入し、それをイメージ図によって視覚的に学習者に理解させることが出来る。

「研究実施計画」:前述のとおり教材開発の最終段階の予定であったが、コロナ禍で打合せなどもはばかられる中、何とかZoomを使用して教材の概要までは作成出来ている。時間副詞のstill, yet, alreadyの動画を使用して現在完了形の教材も完成していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度中に教材開発が完成しなかったことから進捗は遅れていると考える。ただし、研究分担者とZoomなどで打合せを持ち、教材の概要までは完成している。

今後の研究の推進方策

2021年度が最終年度となるため、教材の概要に関して英文を見直し、自律的学習のためにITを活用して練習問題の自己採点への仕組みを整理し、全体の構成を整えたい。また、授業内で活用して学生からのフィードバックを得て改良を進めたい。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で海外での学会発表が遠隔となったために旅費が必要なくなった。また、令和3年度までの延長が認められたため、次年度の研究に使用したい。特に教材開発の最終年度となるため、英文校正や動画教材制作に尽力いただく協力者への謝礼に充てたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 英語法助動詞canの完了形2021

    • 著者名/発表者名
      高橋 千佳子
    • 雑誌名

      東京純心大学紀要 現代文化学部

      巻: 25 ページ: 15-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] An Effective Method of Teaching English Tense and Aspect through Time Adverbs2020

    • 著者名/発表者名
      Chikako TAKAHASHI, Akemi MATSUYA
    • 雑誌名

      International Conference on Education and New Developments

      巻: 8 ページ: 375-379

  • [学会発表] An Effective Method of Teaching English Tense and Aspect through Time Adverbs2020

    • 著者名/発表者名
      Chikako TAKAHASHI, Akemi MATSUYA
    • 学会等名
      International Conference on Education and New Developments
    • 国際学会
  • [図書] Deriving Passives with Pragmatic and Semantic Implications: From the Perspectives of Formal and Fundamental Linguistics, in Passives Cross-Linguistically; Theoretical and Experimental Approaches2021

    • 著者名/発表者名
      Akemi MATSUYA
    • 総ページ数
      50 pages
    • 出版者
      BRILL, Leiden, Boston

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi