研究課題/領域番号 |
17K02967
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
木村 裕三 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (80304559)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 学校英語教育の動機づけ研究 / 複雑系理論 / 活動理論 / 複線路等至性アプローチ(理論) / 質的研究 / NVivo |
研究実績の概要 |
コロナ禍の影響を受けた延長1年目の研究実績概要である。今年度はこれまで本研究により収集・整理したデータを元にその結果を国際学会(オンライン)で1件発表した。この国際学会自体がコロナ禍で延長されたものであったが、内容は本年度のものであった。 しかしながら、全体の進捗状況としては延長したものの現地への渡航は依然困難であり、それに代わる研究方法としてオンラインによる授業観察とその後のインタビューが北京(中国)と水原(韓国)で実施できた点は延長した成果といえる。具体的には、以下の通りである。 【北京】・文先生授業観察:2021/10/19(火)15:00-15:40,文先生の生徒へのインタビュー:2021/11/3(水)13:20-14:10,文先生へのインタビュー:2021/11/3(水)の生徒へのインタビュー後。・戴先生授業観察:2021/10/21(木)9:00-9:40,戴先生の生徒へのインタビュー:2021/10/25(月)14:10-14:50,戴先生へのインタビュー:2021/10/25(月)15:00-17:00 【水原】元先生授業観察:2021/11/2(火)13:50-15:40,元先生へのインタビュー:2021/11/26(金)10:00-12:00、元先生の生徒4名のインタビュー:2021/12/1 18:00-19:00。 尚富山(日本)の研究フィールドについては、本研究延長1年目と同時に採択された21K00649基盤研究(C)の研究目的にすでに先行して切り替えているため、17K02967(本研究)では北京(中国)と水原(韓国)の2つのフィールドに絞って本研究本来の主題・目的を追究している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
明らかに現地への渡航が困難という現況がある。本科研の研究計画は、現地へ渡航し、対面で収集できる授業観察データとその後のインタビューデータを質的手法で解釈することを根幹としている。今後の渡航状況にもよるが、来年度最終延長を認めていただいているので、今年度オンラインによって収集したデータの分析を進め、本研究の成果としてまとめたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
予算はわずかしか残していないが、それにも関わらず再延長した理由は、まず現地渡航がまだ今後も困難を伴うであろうという予想がある。次に、残した予算で今年度オンラインで収集したが分析が出来なかったたデータを次年度解釈し、それによって北京と水原のデータ分析を完了させ、本研究のしめくくりとする予定のためである。そのためにも、現在新たに並行して採択され、進行している21K00649基盤(C)との研究の整合性を取りつつ、エフォートを上げながら完成させることを本研究の今後の方向性とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度オンラインで収集したデータ分析が完了を見なかった。このため、再延長の制度を活用し、来年度に今年度収集したデータを分析する予定である。そのための経費としてわずかではあるが計上する。
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