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2020 年度 研究成果報告書

平均連続認知語数を指標とした音韻的作動記憶容量と英語リスニング力の関係について

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02970
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外国語教育
研究機関名古屋大学

研究代表者

村尾 玲美  名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (80454122)

研究分担者 江口 朗子  愛知工科大学, 工学部, 教授(移行) (30758602)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード音韻的作動記憶 / 平均連続認知語数 / 英語リスニング力 / 長期的言語知識 / リスニングスパンテスト / 構造方程式モデリング / 線形混合効果モデル
研究成果の概要

本研究では、英語学習者の長期的言語知識を反映する音韻的作動記憶(PWM)の測定法として、平均連続認知語数(MLPR)という指標を提案し、リスニング力との関係を分析した。MLPRとは、線形順序どおりに連続して聞き取り、短期的に記憶しておける語数を指す。研究の結果、従来的なPWMの測定法であるリスニングスパンテストよりもMLPRの方がリスニング力をよく予測することが示された。構造方程式モデリングにより、長期記憶に定型的・形態統語論的知識を多く保有している学習者は、PWMに保持しておける連続認知語数が多く、文理解が速く正確であり、このことがリスニング力の高さに貢献するという関係性が明らかになった。

自由記述の分野

第二言語習得研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では既存の作動記憶容量測定法(PWM)に見られる問題点を解消した、新たな指標を提案することができた。平均連続認知語数(MLPR)は長期的言語知識を反映し、リスニング力を予測するため、第二言語のPWMをより的確に測定できるという学術的な貢献のみならず、学習者や教授者に対してどのようにリスニング学習を行ったらよいかについて指針を示せるという社会的貢献にもつながる。MLPRを教授用ツールとして使用した本研究の教育実践では、学習者のモチベーション向上につながることも確認できた。PWMに関する本研究の知見は、スピーキング、リーディング、ライティングにも生かせるという点で英語教育学への汎用性は高い。

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公開日: 2022-01-27  

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