第二言語の学習過程と母語知識の関係を調べるために、英語の分詞形(ing形とed形)の選択テストを中学生と高校生、および大学生に実施した。結果として、既習の学習内容が新規の学習内容に対して影響を与えることが示唆された。また、この学習過程と接尾辞の習得の関係性を確認するためにニューラルネットワークモデルを用いて学習の過程を調べた結果、被験者を用いた実験結果を部分的に再現することができた。さらに関係代名詞節の係り受け先の選択と母語の影響を同じくシミュレーションにより確認し、先行研究に沿う結果が得られた。将来的に教材や教授法を開発するために、対面とオンライン環境の授業形態に関する調査も実施した。
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