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2021 年度 実施状況報告書

ペアワークにおける学習とL2モチベーション:社会文化理論からの考察

研究課題

研究課題/領域番号 17K02992
研究機関同志社大学

研究代表者

田中 貴子  同志社大学, 文学部, 准教授 (50434676)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード英語教育 / 学習意欲 / 協働学習 / 質的研究
研究実績の概要

本調査は、第二言語(英語)の習熟度(TOEFL-ITPのスコアを使用)や教材のトピック(バイリンガリズム)への関心度(5段階の自己申告)の相違等を考慮に入れたペアを作成し、協働学習における学びとモチベーションの構築について考察していくものである。

2021年度は5か年の事業計画の最終年度であったが、延長申請を行った。今年度は主にPair2のデータの書き起こしおよび分析を進めた。
Pair2は英語力に差があり(TOEFL-ITPスコア580-507)、バイリンガリズムへの関心度が似ている組み合わせである。Pair 1同様、バイリンガリズムに関するテキストを用いて、個人でのreading task→ペアでのreading活動→個人でのreading taskにおける回答の変化、それぞれの活動前後でのモチベーションレベルの変化を考察した。そして、録画データやreflective sheet, stimulated recall interviewデータと関連させながら、変化要因、Pair 2の性質や理解の共有、そしてモチベーションの変化および各タスクの解答の変化について分析を進めた。データ分析を進めるうえで、知識の共同構築(co-construction of knowledge) の基準、つまり協働作業を通してある概念(例、バイリンガリズムに関するキーワード)に関する理解が質的に変化しているとする基準など、熟思が必要な点があることを認識できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初より研究参加者の募集やスケジュール調整等により既に遅れ気味であったが、新型コロナの影響による変更の対応、その他の諸事情により研究のための時間確保が難しかった。

今後の研究の推進方策

Pair 1とPair 2のデータ比較を行い、英語の習熟度や教材のトピックへの関心度の相違がどのように協働学習における学びとモチベーションの構築に関係しているのか、というテーマについての考察をまとめ、発表へつなげていきたい。

次年度使用額が生じた理由

国内外の学会発表や参加を予定していたが、それらが叶わなかったため。

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公開日: 2022-12-28  

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