研究課題/領域番号 |
17K02997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
曹 美庚 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30351985)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 異文化コミュニケーション / 非言語行動 / 感謝 / パーソナリティ / Big Five / 外向性 / タッチ / 感情表現 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、異文化間コミュニケーションにおいてパーソナリティが非言語行動と感情表現に及ぼす影響を実証的に検討することである。 日韓の親子間の身体接触度合いを発達段階別に分析した結果、韓国の方が高かった。感情伝達における非言語チャネルの使用については、文化と性、パーソナリティの影響を調査した結果、韓国では接触チャネルが多用された。日韓間では、感謝表現の主チャネルの違いがミス・コミュニケーションを生む原因となりうることも示した。本研究では、身体接触行動に関する研究の歴史と現状の整理を通じ、異文化比較研究の重要性を強調するとともに、本研究が異文化間の良好な対人関係構築に役立つことを明らかにした。
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自由記述の分野 |
異文化コミュニケーション
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義としては、文化やパーソナリティが非言語行動に及ぼす影響を多角的に分析することで、非言語行動研究の理論的枠組みの拡張を図ったことが挙げられる。また、日韓の発達段階別の身体接触行動や感情伝達における非言語チャネル使用に関するデータ、および文化規範の内在化を示す証拠を提示したことも学術的意義といえる。 社会的意義としては、異文化間の感謝表現における非言語チャネルの違いについて理解を深め、誤解やミス・コミュニケーションの回避と円滑なコミュニケーションの促進を促す研究成果を示したこと、この研究成果が異文化理解教育において非言語行動の違いを理解するための教材となりうることなどが挙げられる。
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