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2020 年度 実施状況報告書

グローバル・シティズンシップの模索-日比の異文化コミュニケーションからの考察-

研究課題

研究課題/領域番号 17K03001
研究機関南山大学

研究代表者

森泉 哲  南山大学, 国際教養学部, 教授 (60310588)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードグローバル・シティズンシップ / 異文化コミュニケーション / 社会参加
研究実績の概要

今年度は、これまで収集したインタビューデータや調査データを論文化する準備を進めた。一方で、新型コロナウイルス感染症によりフィリピンに渡航が困難なため予定していた追加インタビュー調査が昨年度に引き続いて行うことができなかった。
従来より研究の柱として、(1)日比の異文化コミュニケーション (3)グローバル・シティズンシップに関する研究の2点から研究を進めてきた。 まず、異文化コミュニケーション研究として現地調査ができなかったものの、過年度に行ったフィールドワークによる研究成果を刊行した。具体的には2019年度に行ったフィールドワークでの様子を異文化学習理論の視点からより円滑な異文化コミュニケーションを目指しての留意点および今後の展望を論じた。またフィリピン人英語教師の異文化に関するアイデンティティに関するインタビュー調査については、テープ起こしをしながら分析を進めた。特にアイデンティティの揺れや変化の視点から分析を現在進めている。
次に、グローバル・シティズンシップのあり方について、過年度に収集した社会人450名を 対象とした質問紙調査の結果を分析し、日本国内および海外学会で計2件の研究発表を行った。社会参加の程度を,集団間イデオロギーとグローバル・シティズンシップの態度によってどの程度予測できるのかを統計分析したところ、グローバル社会の一員であるというグローバル・シティズンシップはローカルな社会に積極的に参加しようとする態度との関連がみられることが明らかとなり、現在論文執筆にあたり、先行研究・理論との吟味を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染症の影響により,フィリピンに渡航し、追加調査が実施できなかったため。またこれまでの収集したデータの分析に当初の予定より時間がかかってしまっている。

今後の研究の推進方策

オンラインで追加調査が実施可能かどうかを含めて、フィリピン側の関係者と協議し、インタビューが実施可能かどうかを検討する。またデータ分析については早急にまとめ、論文執筆を行い、研究成果としてまとめる。

次年度使用額が生じた理由

フィリピンでの調査が実施できず渡航費が必要とならなかった。次年度は海外渡航ができないことを想定して、国内でできる追加調査を実施することも計画する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 海外フィールドワークの意義と課題―GLSフィールドワーク(フィリピン)の実施を通して―2020

    • 著者名/発表者名
      森泉 哲
    • 雑誌名

      アカデミア 人文・自然科学編

      巻: 21 ページ: 155-167

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Can Being a Global Citizen Contribute to a Local Society? Impacts of Global Citizenship on Intergroup Ideologies and Civic Engagement2021

    • 著者名/発表者名
      Moriizumi, Satoshi
    • 学会等名
      22nd Annual Convention of Society for Personality and Social Psychology
    • 国際学会
  • [学会発表] 多文化主義は社会参加を促進するのか? ―グローバルシティズンシップとの関連―2020

    • 著者名/発表者名
      森泉 哲
    • 学会等名
      日本心理学会第84回大会

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公開日: 2021-12-27  

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