研究課題/領域番号 |
17K03002
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研究機関 | 宇部工業高等専門学校 |
研究代表者 |
岡田 美鈴 宇部工業高等専門学校, 一般科, 准教授 (90776543)
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研究分担者 |
山本 一夫 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 名誉教授 (00200791) [辞退]
渡辺 眞一 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 准教授 (00581232) [辞退]
横山 郁子 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 教授 (40231568) [辞退]
中村 嘉雄 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 准教授 (40346739) [辞退]
久保川 晴美 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 准教授 (70530541) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | デジタル教材 / 言語活動 / 文法学習 / 認知言語学習プロセス |
研究実績の概要 |
研究初年度より作成し使用しているデジタル教材も年々改良を重ね、現在使用中の教材が出来上がっている。デジタル教材(自動フラッシュカード)を使用した学習と、学習した知識を利用した言語活動によって、毎年学習者の知識学習効果を検証している。デジタル教材は、語彙・音声・意味・画像を用いてマルチ処理を課す語彙学習用フラッシュカードと、ピクトグラムを用いて場面設定をしたコマ動画による文法学習用フラッシュカードであり、それらをプロジェクターで投影しながら学習者に学習させた。昨年度はe-learningシステムにはアップせず、授業内での視聴にとどめている。最終年度にはe-learningシステムにアップロードし、いつでも学習できるように進めていく予定である。授業内での視聴およびプリント学習後は、口頭で読み合わせなどのペアワークを行っている。さらに学習のまとめとして、学習した言語知識(単語と文法)の使用を促すプレゼンテーション活動を行っている。知識の認知レベルは、これらの言語知識を問うペーパーテストとプレゼンテーションにおいて学習した言語知識の使用頻度や正確性により評価している。どちらも高い使用頻度と理解度を示しているが、より詳細に分析するための測定方法として、コンピュータを用いたCBTテストの導入を検討する必要があることがわかっている。現段階では、文法性判断テストやメタ言語知識テスト、口頭模倣テスト、インタビューができるよう機材を整え、心理学実験ソフトを購入し、最終年度で実験ができるよう準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究1年目では北九州工業高等専門学校にて6人体制でこの研究を実施することになっていたが、研究2年目に宇部工業高等専門学校に異動となり、1人で研究を継続していくことになったので、研究環境と研究体制の変化により、やや遅れている。しかしながら、この研究の基となっている博士論文執筆時も1人での研究であったため、時間をかけられれば1人でも実行可能な研究である。
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今後の研究の推進方策 |
本年度はCBTテストの環境を整え、ランダムに選んだ被験者に実験を行う必要があると考えている。しかしながら、教育の質や平等といった倫理にも関わる問題も含まれているため、慎重にかつ時間をかけて実験と分析を行う必要があると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
所属機関異動のため、通常の調査はできたものの、さらに詳細なCBT実験のための被験者をランダムに募集することができず、人件費に充てるはずの費用を使用することができなかったため。
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