研究実績の概要 |
2020年から実施される小学校学習指導要領(文部科学省, 2018)では、小学校外国語(英語)教育の教科化、それに伴う評価の仕組みの導入など様々な改訂が実施される。本研究は、グローバル化に対応した小学校英語教育として、「外国語(英語)教育」及び「外国語(英語)教育につなげる外国語活動」における小学校外国語(英語)の在り方について、「英語のコミュニケーション能力を育成する教育」や「初等中等学校の系統性を重視した教育」の視点から、学習者の主体的協働的な学び、とりわけ、「読むこと」「書くこと」に焦点をあてて研究を行うことである。今年度は、(1)これまで中学校の先取り学習として行われてきた、文字指導、及び「読むこと」「書くこと」について、児童の発達段階を考慮し、3年生から6年生まで各学年に応じた効果的な学習について検討した。(2)教科として英語コミュニケーション力を育成するための具体的な教材として、文部科学省配布資料『Let's Try!』『We Can !』や、検定済み教科書のパンフレット等を参考にして、語彙の分析や「読むこと」「書くこと」の効果的な指導法等を検討し、提案した。(3)中学校英語教育に円滑に繋げるための指導について、文字を中心にして4技能を統合的総合的に扱う方法等も提案した。さらに、(4)教材を使用した指導法と評価規準、評価方法についても考察し、提案した。主な研究成果として以下が挙げられる。(a)Yamauchi, Y., Takahashi, M., & Yanagi, Y. (2019, August). On the assessment of reading and writing in elementary school English teaching. Poster session presented at the meeting of FLEAT 7: Language Learning with Technology Facing the Future, Tokyo.を発表した。(b)「小学校英語教育における「読むこと」「書くこと」に関する評価」を執筆した。
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