研究課題/領域番号 |
17K03008
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
高橋 美由紀 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30301617)
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研究分担者 |
柳 善和 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (40220181)
山内 優佳 広島文化学園大学, 学芸学部, 講師 (40781365)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 主体的・協働的な学び / 読むこと・書くこと / 指導と評価 / 小学校英語 / 音声指導 / 文字指導 / 音楽科との連携 / 英語教育の教材 |
研究実績の概要 |
新学習指導要領が導入されたことで、「学習指導要領」の解説、とりわけ「読むこと」「書くこと」の指導について文献発表を行った。また、高学年では教科書を使用した学習が実施されており、文部科学省検定済み教科書7社について、「読むこと」「書くこと」における学習者の主体的協働的な学びについての分析を始めた。その一部は学会発表及び論文にまとめ、さらに、講演等で発表したり、12月に小中英語研究会をはじめとし、現場の先生方との交流の場で話し合いをした。 初めての教科書を使用して「読むこと」「書くこと」の指導を行うことについては、これまで以上に課題が多いことが認識でき、現場の実情と今後の指導の仕方について現場の先生方と研究者とが話す機会を設けたことは研究にとっては意義深かった。 また、主体的・協働的な学び 及び、英語科目を統合的に扱うことについて、音楽と英語を連携させて、「文字」と「発話」すなわち、「文字を読むこと」「音に慣れ親しんで文字を正確に読むこと・発話すること」の調査を、初等英語で子ども達が容易に歌える歌を使って行なった。音楽科ではこれまで「英語の歌」の指導では、「文字を読むこと=歌詞を読むこと」と「音声」の指導がなされていなかったこと等から、「英語の文字を読む指導」をどう位置付けていくのか?等について、研究論文として2件、研究発表として1件行った。さらに、主体的協働的な学びの研究として、アクティブラーニングとその効果における外国語教育の調査研究をオーストラリアの言語教育等を紹介しながら著した。
一方で、コロナ禍による影響は大きく、容易には研究現場に入れないため、予定していた研究が遅々として進まない状況であるが、「書くこと」について、学習者の主体的な学びにおける指導と評価の研究のパイロットスタディを構想した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による現場での調査研究ができないため。現場での調査を踏まえて、カリキュラム開発を行いたいと計画していたため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究をベースにして、今年度は教科書を活用して「指導と評価」の観点で、主体的協働的な学びにおけるカリキュラム開発を行い、今年度中に小学校現場で活用できる指導書を著す予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で事例研究、調査が進まなかったため発表できなかった。 今年度は、調査研究を踏まえて、主体的協働的な学びにおけるカリキュラムを提案する。 そして、本研究のまとめとして報告書を発行する費用に充てる予定である。
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