研究課題
本研究は、小学校英語教育における学修者の主体的・協働的な学びによる「読むこと・書くこと」を含めた4技能を統合的、総合的に指導するカリキュラム開発及び、その指導に基づいた評価プログラムを構築し、教育実践の場に具体的に提示することである。第二言語習得理論や教授法、言語教育等の先行研究を踏まえて、子どもの特性を活かした「読むこと・書くこと」の効果的な指導のあり方についての授業実践研究及び、児童の発達段階や読み・書きのレジネスを考慮した指導のあり方、さらに、2024年度から導入予定のデジタル教科書を活用して「読むこと・書くこと」の指導と評価についても検討した。コロナ禍で、教育現場での調査研究が思うようにできなかったが、M県教育委員会の協力のお陰で、「GIGAスクール構想」を踏まえた外国語科の効果的な指導についての研究ができた。以下は今年度の研究成果である。(1)小学校外国語科の授業における主体的協働的な学びのカリキュラム開発と評価として、児童が紙の教科書だけでなく、学習者用デジタル教科書を視聴して、コミュニケーションの場面を理解した上で、「聞くこと」から「読むこと・書くこと」につながる指導のあり方とその効果についてを学会や講演、論文等で発表した。(2)小学校から中・高等学校の外国語科に円滑につなげるための「読むこと・書くこと」指導のあり方として、授業研究会等での指導助言及び、母語話者のための英語の絵本活用の紹介、さらに、諸外国の事例研究等から、主体的協働的な「読むこと・書くこと」の指導について提案した。(3)小学校外国語科における、主体的協働的な活動を通して「読むこと・書くこと」における「思考力・判断力・表現力」の育成のカリキュラムデザインや指導についての提案をThe World Association of Lesson Studies (WALS) 2022 等で発表した。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (21件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 3件、 招待講演 9件)
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