研究課題/領域番号 |
17K03018
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
神崎 正哉 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (30647847)
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研究分担者 |
澁谷 由紀 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (80648155)
上原 雅子 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (00787434)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | TOEIC / Listening / Reading / Speaking / Writing / Correlation / 4技能試験 / 英語テスト |
研究実績の概要 |
大学入試センターが2020年度から始まる大学入学共通テストで4技能の民間英語試験を導入すると発表したことを受けて今後、4技能試験を受ける高校生の急増が予想される。しかし、4技能試験が学習者に与える影響についてはこれまでに十分な検証が行われていない。本研究ではTOEICの4技能試験(listening、reading、speaking、writing、以下L、R、S、W)を用い、受験者の反応及び学習意欲に与える影響を探る。 平成29年度は98名の学生にTOEIC LRSWの受験とアンケートへの回答をしてもらった(謝金5,000円を支払うという条件での任意参加。故に無作為サンプルではない)。参加者98名の技能別スコアの平均点は以下の通りである(カッコ内は可能な得点範囲)。L(5-495):377、R(5-495):297、S(0-200):124、W(0-200):142。技能別スコア間の相関係数はL-R間.72、L-S間.52、L-W間.47、R-S間.57、R-W間.60、S-W間.52であった。 アンケート調査において参加者はSWに対して概ね好意的な反応を示した(例「とても楽しかった」S:27名、W:21名、「やや楽しかった」S:58名、W:52名、「とても好き」S:23名、W:12名、「やや好き」S:49名、W:56名、「良い試験だと思うか」に対して「強くそう思う」S:18名、W:18名、「そう思う」S:53名、W:71名、「受験により学習意欲に変化があったか」に対して「とても上がった」S:35名、W:29名、「やや上がった」S:46名、W:48名)。結果詳細は以下リンク先のエクセルファイルで閲覧可能→https://goo.gl/Vd74nt その他、最小英語テスト、2種類の語彙テスト、コミュニケーションに対する積極性(WTC)を調べるアンケートを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りの参加者が集まり、本学総務部および教務部職員の協力を得て、滞りなく各種テストおよびアンケートを行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度も基本的に昨年度の研究遂行の流れを踏襲する。5月末より学生の参加者を集い、4月末に各種テストおよびアンケート調査を実施する。ただし本年度は予算の関係上、参加者を減らす必要がある。 平成29年度および30年度の結果をまとめて、中間報告として、9月に行われる日本言語テスト学会の第22回全国研究大会で口頭発表を行うことを目指している(現在、発表申し込みの準備中)。
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次年度使用額が生じた理由 |
TOEIC S&W受験料の団体特別受験制度を利用した際の賛助会員価格は7,970円で、1万円で割り切れないので端数が出てしまう。次年度使用額の7,250円は平成30年度の研究において謝金及びTOEIC S&W受験料に充てる予定である。
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備考 |
平成29年度に実施した研究で得たデータをエクセルファイルにまとめ、公表する。「アンケート結果まとめ」「アンケート元データ」「TOEICスコア元データ」「TOEICスコア記述統計」「TOEICスコア相関」を掲載。
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