研究課題/領域番号 |
17K03020
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
須藤 路子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60226587)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 中学校英語科教員 / 英語教職課程学生 / 英語習熟度 / 第二言語習得 / 生成パターン / 弱母音 / 持続時間制御 / 伝わる英語の習得 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、中学校の英語科教員・教職課程の学生の音声習得の現状をスピーチサイエンスの手法を用い定量的に分析し、発音訓練の効果を測定、音声教育プログラムを構築することである。日本人の英語習得における生成パターンの習得到達度と、英語標準テスト(TOEFL/TOEIC)による聴解力・読解力とスピーキング力、そして読解速度・語彙数の標準テストで測定される英語習熟度との関係も分析する。 本年度は、生成パターンに関し、英語リズムの一つの単位であるISIの持続時間制御を検討した。生成パターンの習得到達度と、英語標準テスト(TOEFL ITP/ TOEIC Speaking Test) による聴解力・読解力とスピーキング力、そして読解速度・語彙数の標準テストにより測定される英語力との関係を分析した。 さらに、中学校英語科教員と教職課程学生において、ストレスを担う母音よりも習得が遅いとされる弱母音の音質を検討した。また、弱母音の音質とその他の英語力の指標間相関関係を観測した。 中学校英語科教員と教職課程の学生のリズムパターン生成に関し、ISIが同一単語内にある場合と単語間の場合で習得到達度が異なることが示された。本研究により、母音短縮率とISI持続時間制御とは習得困難度が異なることが示唆された。また、生成パターンと他の英語習熟度との相関関係により、ISIが同一単語内、単語間の要素が英語力に関係していることが示された。 中学校英語科教員と教職課程学生の弱母音生成は、初級学習者に比べ、調音位置が高くなり、米語母語話者に近づいていることが示された。英語習熟度が高くなるに伴い、調音位置が高くなっていた。しかしながら、舌の前後位置は、習得到達度に個人差が大きく、母語話者と比べ舌が後ろの位置で調音されていた。顎の開閉の方が前後位置よりも先だって習得されることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りに実験を実施、分析を進めている。 具体的には、、2018年度の新しい被験者グループに関しては、英語力を定量的に分析し、指標間の相関関係を観測した。生成パターンに関し、英語リズムの一つの単位であるISIの持続時間制御、母音持続時間、弱母音の音質を検討した。生成パターンの習得到達度と、英語標準テスト(TOEFL ITP/ TOEIC Speaking Test) による聴解力・読解力とスピーキング力、そして読解速度・語彙数の標準テストにより測定される英語力との関係も分析した。 2017年度、現状分析を実施した被験者グループに関しては、実験講習を6回、グループ指導、個人指導を実施し、その後効果測定のための実験を実施し、データの収集を終了した。
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今後の研究の推進方策 |
実験計画にのっとり、今後は2018年度の被験者を対象に講習を実施し、その後効果測定を実施する。 具体的には、発音矯正のための実験講習を6回とグループ指導、個人指導を実施する。訓練終了後、効果測定のための実験を実施し、データの収集を行う。生成パターン分析のための録画と、英語標準テスト(TOEFL ITP/ TOEIC Speaking Test) による聴解力・読解力とスピーキング力測定、そして読解速度・語彙数の標準テストによる英語力測定を実施する。
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