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2019 年度 実施状況報告書

第二言語における産出能力の構成要素の解明:メタ分析を用いた先行研究の包括的統合

研究課題

研究課題/領域番号 17K03023
研究機関中央大学

研究代表者

印南 洋  中央大学, 理工学部, 教授 (80508747)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード第二言語 / 産出能力 / 構成要素 / メタ分析 / 先行研究 / 統合
研究実績の概要

本研究は、第2言語における産出能力の構成要素について現在までに行われた研究を収集し、メタ分析を用いて統計的に統合し、産出能力の構成要素について可能な限りの知見を引き出すことを目的とする。個別の研究は行われてきたが、それらを全て統合する試みは国内外を通じて例がなく、独創的な研究だと思われる。具体的な構成要素を特定することに加え、各構成要素の強さの比較や、関連すると考えられる諸要因の影響も明らかにする。
今年度は以下4点を行った。第1に、第2言語における産出能力の構成要素を実証的に調べた先行研究を広く収集し、吟味した。そのために多くの学術誌や専門書を読んだ。また、学術データベースを用い関連資料の有無を検索し、必要に応じ入手した。各文献の題名、著者、要旨、キーワードから本研究に関連するかどうか判断が難しい場合は、各文献を入手し内容を吟味した。第2に、以上で精選した先行研究のコーディングを行った。理論的観点とともに、解釈で用いるコーディング可能な要因を絞り込んだ。第3に、学会で情報収集を行った。コーディングおよび分析の適切さが分かった。また、該当分野の文献を概ね収集できていることが分かった。第4に、分析・考察の過程で先行研究のコーディングが不適切であり、修正する必要があることが分かった。そのため、現在修正中である。複数名で確認しながら修正することで、再修正の必要性をなくし、査読者や読者の疑問に答えられるように客観的なコーディング結果にしたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

先行研究が多く収集及び吟味に時間がかかるため、コーディングまでなかなか進まないため。また、これらの判断を客観的にするため、複数名で行う必要があるため。分析・考察を行っているところであるが、その過程で先行研究のコーディングを修正する必要があることが分かり、現在修正中であるため。

今後の研究の推進方策

次年度は以下3点を行う。第1に、分析・考察を行う。第2に、学会で情報収集を行う。第3に、論文にまとめ投稿する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症拡大のため、3月に研究発表を予定していた学会自体がキャンセルされたため。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] Dunning-Kruger effect in second language speech learning: How does self perception align with other perception over time?2020

    • 著者名/発表者名
      Saito, K., Trofimovich, P., Abe, M., & In'nami, Y.
    • 雑誌名

      Learning and Individual Differences

      巻: 79 ページ: in press

    • DOI

      10.1016/j.lindif.2020.101849

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Structural equating modeling of vocabulary size and depth using conventional and Bayesian methods2020

    • 著者名/発表者名
      Koizumi, R., & In’nami, Y.
    • 雑誌名

      Frontiers in Psychology: Language Sciences: Frontiers in Language Assessment and Testing

      巻: 11:618 ページ: in press

    • DOI

      10.3389/fpsyg.2020.00618

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] A meta-analysis of L2 speaking proficiency and its features2019

    • 著者名/発表者名
      In’nami, Y.
    • 学会等名
      Assessing World Languages Conference 2019, Macau, China
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Factor structure of the Aptis test2019

    • 著者名/発表者名
      In’nami, Y., & Koizumi, R.
    • 学会等名
      New Directions in English Language Assessment organized by the British Council in East Asia, Yokohama, Japan
    • 国際学会
  • [図書] Meta-analysis in applied linguistics. In J. McKinley & H. Rose (Eds.), The Routledge handbook of research methods in applied linguistics (pp. 240-252)2020

    • 著者名/発表者名
      In’nami, Y., Koizumi, R., & Tomita, Y.
    • 総ページ数
      530
    • 出版者
      New York: Routledge
    • ISBN
      9781138501140
  • [図書] 教材・テスト作成のためのCEFR-Jリソースブック2020

    • 著者名/発表者名
      投野由紀夫、根岸雅編著
    • 総ページ数
      264頁 (執筆担当箇所156-161頁)
    • 出版者
      大修館書店
    • ISBN
      9784469246353
  • [図書] 英語スピーキング力はどう伸びるのか:高校3年間のテスト調査結果2019

    • 著者名/発表者名
      金谷憲監修
    • 総ページ数
      159頁 (執筆担当箇所73-81頁)
    • 出版者
      大修館書店
    • ISBN
      4757433808

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公開日: 2021-01-27  

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