研究課題
本研究の目的は、フィンランドのCLILに着目し、その成功要因を、教授的・制度的・社会的観点から分析するとともに、その分析結果をもとに我が国でも小学校から大学に至るまで様々な校種や地域で急速な広がりを見せつつあるCLILが今後進むべき方向性を明示することにあります。この目的を達成するために、研究の最終年度である3年目に当たる本年度(令和元年度)の研究においては、まずフィンラ ンドで新学期が始まった8月下旬にフィンランドを訪問し,ユバスキュラ市内でCLILを実施しているヴィータニエメン中学校を訪問し、CLILの授業を参観するとともに,CLIL担当教員に対する聞き取り調査を実施しました。続いて,令和2年の2月にフィンランドにおける最後の現地調査を実施する予定でしたが,新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて,現地調査を来年度(令和2年度)に延期することとし,そのために科研費補助事業期間延長を申請し,延長の承認を受けています。延期になっている最終的な現地調査は,新型コロナウイルス感染拡大状況にもよりますが,令和2年の8月下旬か令和3年の2月に実施の予定です。現地調査とは別に,令和元年6月に広島大学で開催された第50回中国地区英語教育学会で,これまでの研究成果をまとめて「CLIL and English Language Education in Japan」という演題で講演を行っています。また,メキシコのUniversity of Guadalajaraが基幹大学となって実施されたCLILに関する国際共同研究にも参画し,その研究成果として出版された報告書の共同執筆者にもなっています。
3: やや遅れている
研究最終年度である令和元年度の2020年2月に,フィンランドにおける最終現地調査を実施する予定でしたが,新型コロナウイルス感染拡大を受けて,フィンランドでの現地調査を延期することにしました。その関係で,科研費補助事業期間延長を申請し,延長の承認を受けています。本来ならば,この2020年3月で3年間にわたる研究の総まとめを行う予定でしたが,研究期間を1年間延長せざるを得なかったという理由で,現在までの慎重状況を「やや遅れている」とさせていただいております。
新型コロナウイルス感染拡大を受けて,当初令和2年3月に予定していたフィンランドでの現地調査を延期し,研究期間を1年延長しています。よって,4年間にわたる研究期間の最終年度になる令和2年度においては,まず,延期されているフィンランドでの最終現地調査を実施し,その調査結果もまじえて,4年間にわたる研究の成果をまとめる作業を行います。最終的には、4年間にわたる研究の成果を研究報告書にまとめることにしています。なお、最終現地調査は,今後の新型コロナウイルス感染拡大の状況を考慮しながら,かつ,現在の勤務校および現地の学校での授業スケジュール等を考慮し、秋季あるいは冬季に10日間程度の日程で実施する予定です。
本来の研究期間最終年度である令和元年度において当初予定していたフィンランドでの現地調査を,新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて,次年度(令和2年度)に延期せざるを得なかったため,研費補助事業期間延長を申請し,延長の承認を受けました。令和2年度に繰り越された科研費は,主にフィンランドにおける最終現地調査のために使用します。
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