研究課題/領域番号 |
17K03039
|
研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
伊東 治己 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (90176355)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | CLIL / 内容言語統合型学習 / フィンランド / 成功要因 / 外国語教育 |
研究実績の概要 |
本研究は,フィンランドにおけるCLIL(内容言語統合型学習)とその成功要因に関する調査研究を行うことを目的とし,2021年度は本来ならば研究最終年度であり,フィンランドでの最終的な現地調査を実施し,研究のまとめを行う予定であった。しかしながら,コロナ禍が継続している関係で,フィンランドでの現地調査が実施できず,最終的なまとめができていない状況にある。そこで,本年度はこれまでのフィンランドでの現地調査の結果とこれまでに集めた調査資料の分析を通して,中間的なまとめを実施し,その結果の一部を研究論文の形でまとめ,発表すると同時に,最終的な調査報告書(2022年度に刊行予定)の執筆を行ってきた。 発表した研究論文においては,フィンランドのCLILの発展・拡大に寄与したと思われる要因を,教育的要因,制度的要因,社会的要因に分けた上で,それぞれがCLILの発展・拡大にどのように寄与してきたかを具体的なデータも交えて論じた。加えて,成熟期にあるフィランドのCLILが抱える今日的課題についても論究し,今後日本においてもCLILが着実に発展して行くための基本的方略についても言及した。 現在,フィンランドで現地調査を実施する予定であった教育研究機関(大学と学校)ともメールでのコンタクトは取っており,もしコロナ禍の影響が少しでも緩和されれば,2022年度に最後の現地調査を実施し,その結果も含めて最終的な調査報告書を作成する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は,フィンランドにおけるCLIL(内容言語統合型学習)とその成功要因に関する調査研究を行うことを目的としており,フィランドでの現地調査が必須となっているが,コロナ禍の影響で,最終的な現地調査ができていないため。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度が研究最終年度であったが,研究のまとめに必要なフィンランドでの最終的な現地調査が実施できていないため,来年度(2022年度)への研究期間の延長を申請し,認可されている。よって,2022年度は,もしコロナ禍の影響が緩和され,現地調査が可能となれば,最終的な現地調査を実施し,研究の総括を実施する予定である。しかし,コロナ禍の影響が継続し,フィンランドでの現地調査が不可能になった場合は,これまでの現地調査の結果とこれまで集めた調査資料をもとに最終的な研究のまとめを実施し,その結果を研究報告書の形にまとめる予定である。できれば,研究成果をより広範囲にわたって社会に還元するため,研究成果公開促進費に応募する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初,2021年度が研究最終年度の予定であったが,コロナ禍の影響を受けて,研究のまとめに必須であるフィンランドでの現地調査が実施できず,2022年度への研究期間の延長を申請し,認可されたため,2021年度に支出予定であった研究費の残額を2022年度に支出することにしたため。2022年度に使用する研究費は,主に,フィランドでの現地調査に必要な経費として支出する予定である。
|