研究課題/領域番号 |
17K03061
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
高橋 周 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (10339731)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 藁工品 / 叺 / 莚 |
研究実績の概要 |
平成29年度は、本研究の第一年度として史料調査を行った。具体的な調査先は以下のとおりである。 5月は石川県七尾市に行き、七尾市立図書館にて調査を行うとともに、戦前期に藁工品を扱っていた商店を訪ねた。9月には佐賀県伊万里市、同佐賀市、福岡県福岡市に行き、伊万里市民図書館、佐賀県立図書館、佐賀県公文書館、福岡市総合図書館、福岡県立図書館を調査した。10月には福井市に行き、福井県立図書館と福井県文書館にて調査した。11月には青森県の青森市と弘前市に行き、青森市民図書館と弘前市立図書館を調査した。1月には長野県長野市の県立長野図書館にて調査を行った。2月から3月に北海道札幌市に行き、北海道大学総合図書館と北海道立文書館の調査を行った。 そのほか関東近県では栃木県での調査を重点的に行い、栃木県立図書館、栃木県文書館、さくら市氏家図書館、芳賀町図書館、高根沢町図書館、同町歴史民俗資料館、市貝町立図書館を訪問、調査した。また都内の国会図書館および東京都立中央図書館にて日常的に調査を行っている。 以上の調査において、様々な史料を閲覧、複写した。特に、各県にて実施されていた藁工品の検査成績の収集を行った。この検査成績には市町村ごとの検査数が記されており、各県内における地域別の生産量を推定することを可能にし、本研究における基礎的なデータを提供するものとなっている。 また、古書店を通じて同時代史料の購入を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第一年度は史料調査の実施を予定しており、多くの史料を集めることができた。ただし、調査を進める中で計画の時点では把握していなかった事実を知ることになり、佐賀および福岡の調査を行った。
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今後の研究の推進方策 |
第二年度である平成30年度においても、当初の計画に基づき、前年度同様、史料調査を進める。なお、未公表の史料についての情報も寄せられており、内容の確認と入手を試みる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
未公表史料の調査、購入について、調整が進まなかったため予定通りの支出に至らなかった。平成30年度には、当初同年度に実施する研究計画とともに、これを進める予定である。
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