• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

日米戦時占領期における軍事情報活動MISの研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K03076
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関フェリス女学院大学

研究代表者

大西 比呂志  フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (70201978)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード占領政策 / 日系アメリカ人 / 横浜 / 軍事情報活動 / MIS
研究成果の概要

本研究においては日本生まれあるいは日本育ちのアメリカ人と、日系アメリカ人2世という、日本にルーツを持つアメリカ人の2つのクロスナショナルな人々が、戦争遂行のなかで心理戦、宣伝戦、情報戦に、占領期には翻訳、通訳といった占領行政に重要な役割を果たし、その結果戦後の日米文化理解と交流につながていったことを、これら要員の訓練学校が置かれた大学の文書館(ミシガン大学、コロラド大学、スタンフォード大学ほか)や国立公文書館に所蔵される資料によって明らかにした。

自由記述の分野

Modern History of Japan

研究成果の学術的意義や社会的意義

アメリカは対日戦勝利のために、戦時下に日本語教育を中心に日本文化理解を進める国家的プロジェクトを本格的に着手し、これは占領政策にも生かされた。そこで大きな役割を担ったのが日系アメリカ人2世や日本生まれのアメリカ人などである。この計画は戦後の日米文化交流の基礎になり日米の同盟関係を補完する国民意識の醸成にもつながった。異文化理解と交流が戦争や占領の目的で行われたことは皮肉であるが、戦争終結のために殺傷武器ではなく言語と文化理解を用いたことはむしろ評価すべきである。
本研究で用いた国際関係を民間のクロスナショナルな視点から分析するアプローチは、現代史研究に一定の有効性があると考えられる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi