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2019 年度 研究成果報告書

幕末維新期における情報ネットワークと思想形成―東北諸藩士を素材として―

研究課題

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研究課題/領域番号 17K03091
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関東京経済大学 (2019)
東北大学 (2017-2018)

研究代表者

友田 昌宏  東京経済大学, 史料室, 嘱託 (80721266)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード情報 / 東北 / 幕末維新 / ネットワーク
研究成果の概要

本研究は米沢藩・会津藩・盛岡藩という東北諸藩にて、幕末維新期に探索活動や他藩との折衝にあたった人物の行動と思想の軌跡を追い、それらを比較検討することで、東北の幕末維新の多様性と当該期における情報とネットワークの重要性を提示しようとするものであった。そのために着実な史料収集を行ってきた。この間、公にできた最大のものは単著『東北の幕末維新―米沢藩士の情報・交流・思想―』(吉川弘文館、2018年)である。米沢藩にあって情報活動の最前線にあった甘糟継成・宮島誠一郎・雲井龍雄の三人が維新後なぜかくも異なる軌跡を辿ったのか、その理由を、史料に即しつつ、彼らの行動を追い、思想の変遷を探ることで明らかにした。

自由記述の分野

日本史

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の幕末維新期の研究は多方面に及んでおり、それまで注目されなかった藩などにも脚光が当てられている。ただ、幕末期は政局に深くコミットせず、維新後は戊辰戦争の敗者というレッテルが張られたこともあり、東北諸藩の研究はいまだ立ち遅れている。本研究はその東北諸藩の研究を押し上げるという意図がある。また、当該期はいわば情報戦の側面があり、諸藩の情報活動が注目されているが、そのなかにあって東北諸藩の探索方・周旋方の行動と思想の変遷を追った本研究は、当該機において情報やそれを獲得するためのネットワークのもつ意義を解明するうえで重要と言える。

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公開日: 2021-02-19  

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