研究課題/領域番号 |
17K03095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小宮 木代良 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90186809)
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研究分担者 |
佐藤 孝之 東京大学, 史料編纂所, 教授 (30170757)
及川 亘 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (70282530)
石津 裕之 東京大学, 史料編纂所, 助教 (50812674)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 大名家家臣 / 佐賀藩 / 近世前期 / 多久家 / 公儀軍役 / 女性の手紙 |
研究成果の概要 |
本研究では、近世佐賀藩の重臣であった多久家に伝来した近世前期の文書約750通を対象として、11名の研究者の共同作業により、人物比定、関係人物の居所確定等を行いつつ、年次検討の作業を行った。その結果、これまで年次未定であったもののうち、約320点について、年次の確定・推定をおこなうことができた。それ以外の年次未詳分史料についても、複数の年次候補に絞り込むことができた。その結果と分析過程を史料一点毎に付した報告書を作成した。
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自由記述の分野 |
日本史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、近世前期の大名権力の特長を明らかにするうえで重要な、大身大名家臣家伝来の大量の文書について、登場人物の居所、年次等を、共同作業の中で検討することができた。その結果については、検証過程とともに、文書一点ごとのメタデータとして付した。このことにより、将来の検証可能性をも担保できた。これは、近世から続く「読み合わせ」による考証という史料への向き合い方と共通するが、今後、ネット上での情報共有、史料画像のリンク等とつなげることで、さらなる学術上の継続性と広がりを期待することができ、また、過去の事実に関わる情報資源を公有のものとしてどのように継承していくべきかの方向性をも示すことができた。
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