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2017 年度 実施状況報告書

中国残留邦人帰国支援における民間活動の先駆的役割 -山本慈昭を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 17K03098
研究機関金沢大学

研究代表者

小林 信介  金沢大学, 経済学経営学系, 准教授 (50422655)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード中国残留邦人 / 満洲農業移民 / 帰国支援事業
研究実績の概要

主たる研究実績は、満蒙開拓平和記念館(長野県阿智村。以下、記念館)が所蔵している史資料の目録作成である。2018年2月および3月に、集中的な作業を行った結果、第1の目的である記念館所蔵史料の調査と整理については、一定の目処が立った。
まず、所蔵している史資料の活用方法について同館職員と協議した。史資料活用に向けた目録作成のために、職員により異なっていた目録の書式を統一することとした。研究代表者が未登録の寄贈史資料について目録を作成することと並行して、統一書式の素案を作成した。そして、素案をもとに、改めて目録作成担当職員らと協議を重ね、統一書式を完成させた。
続いて、これまで個々が行っていた目録ならびに研究代表者が作成した目録を、その統一書式に落とし込む作業を行ったが、その作業が2017年度中に終わらないことが明らかになった。このため、目録作成ならびに統一書式への統合作業のマニュアルを作成し、同館職員と共有した。なお、研究代表者が目録に登録した史資料は約750点であり、それを含め統合目録には1700点余りの史資料を登録した。
今次の調査の成果として、2018年度に出版予定の『日本植民地研究の論点』に「地域における歴史実践」と題したコラムを掲載することになっている。
他方、新たな課題も浮上した。まず、重複する寄贈図書の扱いについては今後の協議課題として残った。また、調査期間中も史料が新たに寄贈されており、継続的な調査が必要であることが判明した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

山本慈昭関連の史資料については、既に目録化が終わっており、その点では計画通りに進展しているといえる。
しかし、記念館所蔵史資料の目録化については、目処が立ったとはいえ、完遂していない。その最大の原因は、史資料の寄贈が断続的にあるためである。

今後の研究の推進方策

今のところ、当初の計画を大幅に見直す必要はないと考えている。
ただし、調査期間中に寄贈された史資料は、分村開拓団先遣隊の現地で生活をうかがえる点において貴重であり、早急に目録化を進めたい。

次年度使用額が生じた理由

調査の際の有料道路料金は、決算会社の支払明細が届いていないため昨年度内の執行が不可能であった。また、古書購入代金が予定価格よりも下回ったことも次年度使用額が生じた一因である。
これを踏まえ、一部は有料道路料金に充当し、残りは2018年度に予定している海外旅費に充当する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 近現代化過程における日本農村の変容2018

    • 著者名/発表者名
      小林信介
    • 学会等名
      環日本海域環境研究センター連携部門国際テーマシンポジウム
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 日本植民地研究の論点2018

    • 著者名/発表者名
      小林信介
    • 総ページ数
      3
    • 出版者
      岩波書店
  • [備考] 近現代化過程における日本農村の変容

    • URL

      http://www.ki-net.kanazawa-u.ac.jp/wp-content/uploads/2018/02/abstracts_180223.pdf

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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