研究課題/領域番号 |
17K03112
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉本 弘幸 大阪大学, 文学研究科, 招へい研究員 (10625007)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 失業対策事業 / 社会政策 / 社会福祉 / 労働政策 / 労働者文化 / 生活 / マイノリティ / ジェンダー |
研究実績の概要 |
本年度も、全国の史料調査・ヒアリング調査と関西地域での史料調査とヒアリング調査を行った。全国の調査では東京都などでの調査を引き続き継続した。関西地域の資料館・文書館・大学図書館などで史料収集と写真撮影を継続的に行った。 本年度の研究成果は、①「書評・藤野裕子『都市と暴動の民衆史』」(大阪歴史学会『ヒストリア』264号、2019年6月)②「「生存」と「福祉」のはざまー福祉資源の受益者からの再構成ー」(日本史研究会『日本史研究』692号、2020年4月)③「無産政党地方議会議員の支持基盤形成 ―社会民衆党京都市会議員上田蟻善の思想・行動・政治―」(法政大学大原社会問題研究所『大原社会問題研究所雑誌』740号、2020年6月掲載予定) 口頭発表として、①杉本 弘幸「社会民衆党京都市会議員上田蟻善関係史料の紹介―初期の思想形成を中心に―」(法政大学大原社会問題研究所「無産政党資料研究会」2019年8月23日)②杉本 弘幸「コメント 「生存」と「福祉」のはざま-福祉資源の受益者からみた再構成-」(日本史研究会大会近現代史部会共同研究報告、2019年11月17日)③杉本 弘幸「社会民衆党市会議員上田蟻善のネットワーク-社会民衆党の政治基盤の解明に向けて-」 (社会福祉形成史研究会、2019年12月1日)④杉本 弘幸「社会民衆党京都市会議員上田蟻善のネットワークと選挙戦ー社会民衆党の政治基盤解明に向けて-」(法政大学大原社会問題研究所「無産政党資料研究会」2019年12月13日)⑤杉本 弘幸「無産政党地方議会議員の支持基盤形成―社会民衆党京都市会議員上田蟻善の思想・行動・政治―」(社会福祉形成史研究会 2020年2月12日)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね予定通り、史料調査・ヒアリング調査を行うことができた。その史料調査の成果を生かし、研究報告も行うこともできた。来年度もこの調子で史料調査や研究報告を行っていきたい。ただ、『戦後失業対策事業史料集成』(仮)の編纂作業がコロナウイルス流行の影響で3月から遅れている。流行の終息を待って、再び編集作業を開始したい。
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今後の研究の推進方策 |
おおむね順調に史料調査・ヒアリング調査を行うことができたが、東京都などの遠隔地は、今後も年数回のペースで行っていきたい。また、関西地域の史料調査も約週1回のペースをできるだけ維持して、各地の資料館、文書館、大学図書館などで基礎的な史料を収集していく。戦後失業対策事業・失対労働者研究の史料集編纂事業に関与しているので、そのための資料収集も本格化し、進めていきたい。 できるだけ、研究報告や依頼原稿を積極的に引き受け、さまざまな指摘や批判を受けて、研究の水準をブラッシュアップしていきたい。今後も、歴史学、経済史学、社会政策学、社会福祉学などの全国学会誌に論文投稿も行い、積極的に研究成果を発信していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス流行のため、年度末の予定していた調査や史料撮影などが出来なかったため。
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