唐代宦官やその家族の墓誌銘の収集と整理、先行研究の整理を行った。その整理の過程で、宣宗期の有力宦官の妹と養女の墓誌、中下層の宦官家族の女性の墓誌を用いて、宦官の婚姻関係が果たした役割を考察した。その研究成果は論文化して公表することができた。続いて、宦官家族の埋葬地が時期によって変化することを明らかにし、その成果をシンポジウムで発表した。現在は、さらに居住地の情報も加え、埋葬地が変化する背景についても検討しており、論文作成の準備中である。 さらに、財政関連の内諸司使に就任した宦官の官歴の表を作成中であり、宦官が内庫を管轄した影響について検討中である。
|