研究課題/領域番号 |
17K03145
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
イ ヒョンナン 中央大学, 総合政策学部, 教授 (20328032)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ミシン / 女性 / 朝鮮 / 植民地 / 民族団体 / ミシン講習会 / シンガー / 東亜日報 |
研究実績の概要 |
2年目の30年度においては、ミシンの使い手、消費者、そしてミシンの普及に対し触媒の役割を果たした民族・社会運動団体、ミシンの外販員及び店舗を設けた方に対する研究に集中した。方法は、文献調査および聞き取り、アンケートの実施を行った。ア)文献調査:新聞(東亜日報、朝鮮日報、朝鮮中央日報、毎日新報、時代日報、京城日報、中外日報)、雑誌(開闢、三千里、学之光、新女子、東洋之光、文章)、文学作品(常緑樹、土地)、韓国の博物館訪問(ソウル市立歴史博物館、民俗博物館、新世界博物館、商業博物館、梨花女子大学・淑明女子大学などの学校博物館、イ)アンケート、聞き取り:ソウル、釜山、大邱、大田、光州 5か所の都市の「敬老堂」「老人亭」で80歳以上の女性を対象にして戦前ミシンの経験に対してアンケート調査を行った。若い時(1945年以前)、ミシンを使っていた女性、ミシンにあこがれていたがミシンを使えなかった女性を含んだ。その中で10人の方を選んで、聞き取りを行う。ミシン保有の経緯、講習会の受講有無、実際どういうものを裁縫したのか、2。「ミシン裁縫講習会」を開いた社会運動団体の調査につとめた。裁縫講習会開催主体は多岐にわたる。なぜこれら多方面の団体がミシン講習会に関心を持ったのか、これらの団体、需要と供給の触媒をなした団体の「思い」の結節点は何かを追究することができた。3.ミシン講習会での実施内容・受講者の層及び人数を表にまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
文献調査・資料収集にあたって、困難がなかった。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の令和元年においては、2年間における調査での不足点の補足調査を続けるとともに、それまでに収集した資料の総合的分析を行い、ミシンを通して植民地朝鮮の女性の生活の一側面を究明し、「朝鮮の近代」の近代化・近代性の特徴を提示する総合的にまとめることに力を注ぐこととする。
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次年度使用額が生じた理由 |
資料収集のために米国にいく予定であったが、資料収集をオンライン、郵送で頼んで収集する方法をとった。
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