研究実績の概要 |
2019年8月16日から20日まで、陝西師範大学環球研究中心の侯甬堅教授と同大学歴史系の拝根興教授の協力を得て、拝根興教授の出身地である陝西省渭南市大リ県官池鎮拝家村で調査を行った。具体的には、同村に現存する清代光緒年間の碑刻と家譜を実見調査し、あわせて、モンゴル時代の宰相バイジュの後裔を名乗る同村の人々と座談会を行なって、その伝承を収集した。また、同村の北500メートルに位置する帖家村でも同様な座談会を行なった。この調査の結果と分析は、シンガポールにおいて、Tomoyasu Iiyama, “Eminence by Remembrance: State-Certified Resurgence of the Yuan Non-HanAncestry in Mid-Late Qing North China and Its Legacy,” “North China as Pa-rt of the Inner Asian System, 10th-15th Centuries,” lecture room AS8-04-04, Department of Chinese Studies, National University of Singapore, Singapore, December 10, 2019.として発表した。その他、次の2件の研究報告を行った。1, 飯山知保,「14~20世紀華北におけるモンゴル帝国の記憶―碑文の再解釈現象を中心に―」, 第56回野尻湖クリルタイ, 長野: 藤屋旅館, 2019年7月14日. 2, 飯山知保,「“唐宋変革”論及其現状」, “全球視野下的浙江与日本文化交流史”国際学術研討会, 寧波: 寧波大学人文与伝媒学院104室, 中華人民共和国(中国語), 2019年9月5日.
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