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2021 年度 実施状況報告書

近世近代移行期環大西洋世界におけるユグノー・ネットワークの影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K03163
研究機関東京大学

研究代表者

西川 杉子  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80324888)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードユグノー / プロテスタント / 救貧院 / ユグノー協会 / 歴史協会 / ヴァルド派 / ネットワーク / 宗教
研究実績の概要

令和3年度もコロナ感染状況の拡大の影響で、研究は予定通り進められず、計画は令和4年度に延期することとした。科研費もほぼ全額近くを繰り越すこととなった。数少ない成果は、イタリアのヴァルド派研究雑誌 Riforma e Movimenti Religiosi, vol.10に、1699年のロンドンにおけるヴァルド派とユグノーのネットワークに諸相について発表(Henri Arnaud in London, 1699)できたことである。この中で、1699年の人的関わりの成果が、19世紀のヴァルド派支援復活及びイギリスにおけるユグノー協会設立に結びついたことを明らかにした。このRiforma e Movimenti Religiosi のvol.10は17世紀末のヴァルド派指導者アンリ・アルノーの特集号である。この号の刊行後、同雑誌は高く評価されたと報告を受けている。Fascia A ANVUR per i settori disciplinari-concorsuali 11/A1 (storia medievale) e 11/A2 (storia moderna).

また、このような近世の汎ヨーロッパ的なプロテスタント・ネットワークの研究が、リトアニアのメディアにおいても注目され、短いがドキュメンタリーで紹介された。ドキュメンタリーのタイトルは、"The Promised Land" (parts 1 and 2) であり、製作はリトアニアのthe national INFO TV channel 、放送日は 6-7 November 2021である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ感染症拡大のため、ヨーロッパでの調査を行うことができなかった。

今後の研究の推進方策

予定としては、イギリス・ユグノー協会の設立に貢献したブラウニング(18世紀初頭に渡英した先祖の名はジロー)が、ケント州ファーヴァシャムの地域社会で様々なヴォランタリ・アソシエイションに参加しているので、その活動を調査・精査するとともに、19世紀まで存続している18世紀前半に設立されたヨーロッパ大陸プロテスタントの基金の調査を行う。令和4年度はサバティカルを取得できたので、海外調査を2ヶ月、海外研修を一週間行う予定であり、今年度中に調査を終了し、成果を公にすることを目指す。

次年度使用額が生じた理由

コロナ感染症拡大のため予定していた研究調査ができず、学会費を除き全額を繰り越すこととした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Henri Arnaud in London, 1699.2021

    • 著者名/発表者名
      Sugiko Nishikawa
    • 雑誌名

      Riforma e Movimenti Religiosi

      巻: 10 ページ: 171-190

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] クローズアップ:コロナ禍における大学での試み.2021

    • 著者名/発表者名
      西川杉子
    • 雑誌名

      山川歴史PRESS

      巻: 1 ページ: 2-5

  • [雑誌論文] Introduction (Special Feature: William III and the Glorious Revolution)2021

    • 著者名/発表者名
      Sugiko Nishikawa
    • 雑誌名

      The East Asian Journal of British History

      巻: 8 ページ: 1-3

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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