研究課題/領域番号 |
17K03189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 法政大学 (2019-2020) 国際基督教大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
高澤 紀恵 法政大学, 文学部, 教授 (80187947)
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研究分担者 |
芹生 尚子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70783702)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 近世フランス / 絶対主義 / 翻訳 |
研究成果の概要 |
本研究では、翻訳の問題発見機能を利用してフランス絶対主義を理解するための鍵語彙の析出を行い、それらを糸口に絶対主義像の深化を試みた。具体的には、日本とフランスで近世フランス研究を行ってきた高澤紀恵(代表者)芹生尚子(分担者)を中心に、七名の研究者(林田伸一、森村敏己、佐々木真、正本忍、小山啓子、竹下和亮、松本礼子)を協力者として、ファニー・コザンデ、ロベール・デシモン『フランス絶対主義―歴史と史学史』の共訳を行い、絶対主義の史学史的整理とともにグロッサリーの基礎となる訳語を確定することが出来た。この訳書は、語彙をめぐるコラムと協働討議の成果である解題とともに、2021年に刊行した。
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自由記述の分野 |
西洋史学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、フランス絶対主義を対象に、エティックとエミックの二つのアプローチを駆使して理論と実践の双方から史学史を明らかにする研究方法を提示することで、今後の比較研究の基盤を提供しえた。加えて、このプロセスで見出された鍵語彙の分析から、フランス絶対主義の歴史的特質の理解を新たにしえた。その成果の刊行は、明治以降、「専政」と「絶対主義」を同一視してきた日本語世界に少なからぬ学術的・社会的貢献となった。
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