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2022 年度 実績報告書

植民地朝鮮における考古学的調査研究資料を公開・共有・活用するための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K03206
研究機関京都大学

研究代表者

吉井 秀夫  京都大学, 文学研究科, 教授 (90252410)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード考古学 / アジア考古学 / 朝鮮考古学 / 植民地 / 考古学史
研究実績の概要

本研究では、植民地朝鮮における考古学的研究に関わる資料の整理を進めると共に、それらの日本と韓国の間でどのように公開・共有・活用するかについて検討することを目的とした。具体的には、(1)京都大学で所蔵・保管する朝鮮古蹟事業関係考古資料の整理・検討、(2)京都大学で所蔵・保管する朝鮮古蹟調査事業に関係する非文字資料(特に写真・地図)の整理・検討、(3)韓国側関係機関・研究者との対話および研究成果の発信、という3つの課題を設定し、学術論文執筆・学会発表をおこなったのみならず、日本・韓国の市民を対象とした講演をおこなった他、コロナ禍において2回のオンラインシンポジウムを開催して、研究成果の公開・共有・活用を実践してきた。
今年度は、この間の研究を総括するための研究活動をおこなった。
まず、2022年9月に、国立中央博物館が所蔵する朝鮮古蹟調査事業関係遺物・資料の整理を総合的に進める「日帝強占期資料調査」10周年記念シンポジウムに招聘を受け、報告をおこなうと共に、韓国側の報告者と討論をおこなった。そして、その成果をまとめた論文は、国立中央博物館が刊行する学術雑誌『考古学誌』第28輯に掲載された。
そして、本研究に関係して発表してきた論文のうち、韓国語で発表したもの5編(「広州・船里文字瓦の考古学的再検討」・「京都大学総合博物館所蔵山田ザイ(金偏に才)次郎寄贈高句麗瓦の検討」・「植民地時代慶州盆地新羅古墳関連地図の製作と活用」・「地図からみた1918年濱田耕作・梅原末治による朝鮮半島調査」・「日本人研究者がみた日帝強占期資料公開事業」)を日本語に翻訳・補完して、研究成果報告書としてまとめ、関係機関・研究者に配布をおこなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 日本人研究者からみた日帝強占期資料の公開作業2022

    • 著者名/発表者名
      吉井秀夫
    • 雑誌名

      考古学誌

      巻: 28 ページ: 29-47

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 日本人研究者からみた日帝強占期資料の公開作業2022

    • 著者名/発表者名
      吉井秀夫
    • 学会等名
      国立中央博物館所蔵日帝強占期資料の公開と活用
    • 国際学会
  • [備考] 吉井秀夫のホームページ

    • URL

      https://hb3.seikyou.ne.jp/home/Hideo.Yoshii/

  • [備考] 京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター比較文化遺産学創成部門

    • URL

      https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/ceschi/csch-top/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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