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2018 年度 実施状況報告書

弥生墳丘墓の三次元計測および前期古墳との比較による古墳成立過程の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K03208
研究機関岡山大学

研究代表者

光本 順  岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (30325071)

研究分担者 新納 泉  岡山大学, 社会文化科学研究科, 特任教授 (20172611) [辞退]
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード弥生墳丘墓 / 古墳 / 三次元計測
研究実績の概要

1.弥生墳丘墓・古墳の三次元計測(主担当: 光本順、副担当: 新納泉、研究補助: 岡山大学考古学研究室所属学生): 2017年度の倉敷市楯築墳丘墓の三次元計測に引き続き、2018年度は前方後円形の墳墓または古墳を有する総社市宮山遺跡を対象に、地上レーザー計測(2018 年12 月13 、14 日)ならびにSfM多視点写真測量(2018 年12 月19 、20日、2019年3月1、3日)の双方による三次元計測を実施した。前者については、現地の測量およびデータ処理を測量業者に委託することで、より確かな精度によるデータ化を図った。こうした計測により、高精度のデジタルデータを取得したのに加え、遺跡全体の5cmコンター図や立体図等の作成が可能となった。また、両者の計測方法に関し、計測精度の比較を行った。これらの成果については、2019年4月の考古学研究会第65回総会・研究集会ポスターセッションにて速報的に発表を行った。
2.前期古墳の発掘成果に関する整理・研究(担当: 光本順、研究補助: 岡山大学考古学研究室所属学生): 2017年度末に実施した岡山市津倉古墳の発掘調査成果について、2018年度前半を中心に、整理・研究を行った。その成果に関しては、考古学研究会岡山例会等での発表や、『考古学研究』65(2)にて概要を示した。岡山県古代吉備文化財センター主催「大地からの便り2018-県内の発掘調査報告会-」の連携企画として、津倉古墳出土銅鏡に関し、岡山県立博物館を会場とする速報展示を行った。2018年12月16日には、地元町内会主催イベントで津倉古墳の調査成果を披露した。2017年度末の発掘調査により、調査の一定の目処がついたため、2018年度後半には報告書を作成するための準備と作業を行った。
3.弥生墳丘墓と古墳の比較研究: 楯築墳丘墓・宮山遺跡と津倉古墳の比較研究を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

岡山県総社市宮山遺跡の三次元計測(SfM多視点写真測量、地上レーザー計測)および前期古墳(岡山市津倉古墳)の発掘調査を予定通り完了したため、計画はおおむね順調に進展している。
2017年度に引き続き、作業の効率化等の観点から、測量会社にレーザー計測とそれに伴うデータ処理を委託した。その結果、2018年度内に計画していた三次元計測事業を遂行することが可能となった。

今後の研究の推進方策

1.三次元計測: 2019年度も弥生墳丘墓・前期古墳の三次元計測を進める予定である。計測に際しては、遺跡所在地の地権者や地元教育委員会との協議を随時進める。なお、これまでSfM多視点写真測量ならびに地上レーザー計測という2通りの方法を採用してきたが、状況に応じたより適切かつ精度の高い三次元計測方法についても検討を行いたい。
2.前期古墳の発掘成果に関する整理・研究: 岡山市津倉古墳のこれまでの調査・研究成果について、2019年度に総合的に整理・研究し、発掘調査報告書の形にまとめる作業を行う。
3.弥生墳丘墓と古墳の比較研究: 三次元計測データならびに発掘調査によるデータを用いて、弥生墳丘墓と前期古墳の形状比較や、吉備地域における前方後方墳の出現過程の検討を行い、3年間の本研究を総括する。

次年度使用額が生じた理由

三次元計測実施の際の謝金総額が予定よりも少なかったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 岡山県岡山市津倉古墳2018

    • 著者名/発表者名
      岡山大学考古学研究室(光本順)
    • 雑誌名

      考古学研究

      巻: 65-2 ページ: 133-135

  • [学会発表] 総社市宮山遺跡の三次元計測2019

    • 著者名/発表者名
      光本順・新納泉・四田寛人・山口莉歩
    • 学会等名
      考古学研究会第65回総会・研究集会

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公開日: 2019-12-27  

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