• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

弥生墳丘墓の三次元計測および前期古墳との比較による古墳成立過程の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K03208
研究機関岡山大学

研究代表者

光本 順  岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (30325071)

研究分担者 新納 泉  岡山大学, 社会文化科学研究科, 特任教授 (20172611) [辞退]
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード三次元計測 / 弥生墳丘墓 / 古墳 / 弥生時代 / 古墳時代
研究実績の概要

本科研の最終年度である2019年度は、新たな遺跡の三次元計測に取り組むとともに、これまでの研究成果を報告書としてまとめ、刊行することとした。まず、三次元計測については、総社市・倉敷市に所在する弥生時代後期の立坂弥生墳丘墓の三次元レーザー計測を実施した。研究当初は、岡山市都月坂墳墓・古墳群の計測を予定していた。一方で、イタリアを中心とする欧州の考古学・自然科学研究機関と岡山大学・島根県との国際共同プロジェクト「Be-Archaeo」において、立坂墳丘墓の熱ルミネッセンス法による年代測定が、2019年度に実施される状況であった。予算等も考慮の上、本科研で2017年度実施の楯築墳丘墓との比較の重要性および国際的共同研究への今後の発展という観点から、2019年度は立坂弥生墳丘墓の計測を実施することとした。三次元計測に先立ち、レーザーの障害となる下草の伐採を経て、測量業者により、11月初めに計測を完了し、その後基礎的データ処理を行った。
こうした三次元計測と並行して継続してきた、古墳時代前期の前方後方墳(岡山市津倉古墳)の調査研究について、個別遺物や墳丘のデータの精査と考察ならびに全体総括を行い、最終報告書としてまとめる作業を本年度実施した。結果、本科研で取り組んだ3か年の弥生墳丘墓・初期古墳の三次元計測(楯築、宮山、立坂)および前期古墳(津倉古墳)の調査研究成果をまとめた書物として、『津倉古墳』という報告書を2019年度末に刊行するに至った。この報告書の中で、本科研で作成した三次元計測に基づく詳細コンター図(10㎝または5㎝)を提示したうえで、計測精度にかかわる課題や、そのデジタルアーカイブとしての有効性等に関し論じた。さらに、調査研究に基づく岡山県南部における古墳論・地域社会論を提示することが可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] TECNART(イタリア)

    • 国名
      イタリア
    • 外国機関名
      TECNART
  • [学会発表] Towards LiDAR mapping on Tsukuriyama Kofun Group: the research history of three-dimensional measurements and perspectives2020

    • 著者名/発表者名
      Jun MITSUMOTO
    • 学会等名
      International Academic Meetings in Mexico: Monuments, Art, and Human Body
    • 国際学会
  • [図書] 津倉古墳2020

    • 著者名/発表者名
      光本順(編)
    • 総ページ数
      145
    • 出版者
      岡山大学考古学研究室

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi