研究課題
【(A)既往の発掘成果の詳細な調査】は、石井(研究代表者)を主担当、市川(研究分担者)を副担当として実施した。具体的には、これまで整理作業を進めてきた石作窯・小塩窯の器種構成比率などの基礎資料の作成、蛍光X線分析などを実施し、研究成果報告書の「第1部調査報告篇」に収録した。【(B)緑釉陶器と緑釉瓦の総括的比較検討】は、網・植山・高橋を中心として実施した。平成31年度は資料調査の最終年度であり、仁和寺での緑釉瓦を観察、洛北本山窯、篠黒岩3号窯の調査をおこなうとともに、緑釉陶器窯や緑釉瓦の生産地の展開などを検討し、本報告書の「第2部研究報告篇」に収録した。【(C)理化学的分析の推進と方法論の検証】は、研究分担者である白石を中心として実施した。既往の発掘調査で、本研究で再整理を進めてきた石作窯・小塩窯の蛍光X線分析を実施するとともに、これまでの基礎データとの比較をおこなった。また連携研究者である田中は平安宮の緑釉瓦、石作窯・東海窯の色調分析をすすめ、本報告書の「第2部研究報告篇」に収録した。【(D)協働型研究会の開催】は、研究分担者である山田を中心に企画し、9月28日(土)に京都文化博物館において196名の参加を得て『京の翠と技の粋-緑釉陶器と緑釉瓦』を開催するとともに、京都文化博物館との共同開催で令和2年4月11日から『京の翠と技の粋-緑釉陶器と緑釉瓦』と題して、緑釉陶器・緑釉瓦の生産地と消費地の比較、現在に復元された緑釉陶器窯の焼成実験成果を展示する。【(E)協働型研究会の開催】平成31(令和元)年は、本協働研究の最終年度であり、上記の「平安期緑釉陶器。緑釉瓦生産の多分野協働研究」報告書をまとめるとともに、京都文化博物館との共同開催で『京の翠と技の粋-緑釉陶器と緑釉瓦-』と題してシンポジウムの実施と展覧会開催の準備を進めた。
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平安期緑釉陶器・緑釉瓦生産の多分野協働型研究
巻: - ページ: 61-78
巻: - ページ: 79-94
巻: - ページ: 95-112
巻: - ページ: 113-126
巻: - ページ: 127-134
巻: - ページ: 135-144
巻: - ページ: 145-158
巻: - ページ: 159-176
摂関期の瓦陶兼業窯をめぐる多面的研究
巻: - ページ: 391-414
元興寺文化財研究所研究報告
巻: 2019 ページ: 45-58
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