本研究では、進化経済地理学の「レジリエンス」概念に着目して分析をすることにより、産業地域・企業城下町の国際間比較を行いながら、産業地域の進化過程モデル構築を目指した。 進化経済地理学の先行研究を整理し、地域レジリエンス概念がショックからの回復という短期的変動に留まる概念にせず長期的な地域の成長経路と結びつける見方への拡張も進んでいることなどを示した。 また、日本、スウェーデン、ドイツ、チェコ、米国、スペインの企業城下町・産業地域における産業転換過程を調査し、地域レジリエンスとの関連性を検討した。
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