研究課題/領域番号 |
17K03255
|
研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
浅妻 裕 北海学園大学, 経済学部, 教授 (70347748)
|
研究分担者 |
福田 友子 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (40584850)
劉 庭秀 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70323087)
岡本 勝規 富山高等専門学校, その他部局等, 准教授 (80311009)
外川 健一 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (90264118)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 移民系企業 / 北総 / 集積と分散 |
研究実績の概要 |
2020年度は、現地調査や座談会が実施できなかったために、これまで取得したデータの整理・分析と、GIS技術の向上に努めた。本研究では、解体業者の分布変遷について、メッシュデータに落とし込んで推移をみる必要もあるが、全国をカバーする大容量メッシュデータを扱う際には、従来の「ArcGIS forDesktop」よりも、近年急速に利用が広がっているソフトウェア「ArcGIS Pro」がはるかに効率的である。年間を通じてこのソフトウェアの習熟に努めた。また、本研究のテーマそのものではないが、鉄道・駅などを対象とした大容量メッシュデータを用いた研究を進め、本研究での応用可能性を追究することができた。解体業者の分布については、2019年度、2020年度のデータを分析した。中期的には全国的に立地件数が減少傾向(処理台数は増加傾向)にある中で、引き続き千葉・茨木の北総エリアへの立地集中傾向と、移民系企業の増加が観察された。また、その集積地が群馬県エリア方向にも広がりつつあることも、直近の立地の特徴である。1960年代以降の収集データについては、三大都市圏を中心とした収集データをいったん整理し、欠落がないか確認したうえで、引き続きOCR作業によりデータベース化に取り組んでいる。また、新規に、北陸地方の過年度住所録を入手し、同様にOCR作業に取り組んでいる。過年度住所ロケーター作成においては、市町村レベルのものについて作成に取り組んでいる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
定性的なデータの収集が課題になっているが、この目的のために予定していた各地域への古参業者への聞き取り、古参業者による座談会が全く実施できなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
定性的データが十分に集められない可能性も視野に入れて、この部分は既存研究で補いつつ、タウンページや、「自動車リサイクルシステム」から収集した解体業者分布に関する定量的分析をよりインテンシブに進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
現地調査が実施できなかったため。
|